ワンと鳴けない保護犬と心に傷を負った青年の絆を描いた映画「ハウ」。ハウを愛する少し気弱な青年・赤西民夫(あかにしたみお)を演じるのは田中圭。ハウ役のベックと心を通わせる演技を見せる田中に話を聞いた。
――まずは完成した映画を見ての率直な感想を教えてください。
改めて映画を見て、ベックの演技は素晴らしいと思いました。もちろん隣で演じているときに、監督の「よーい」の声が聞こえた瞬間、ベックからハウに雰囲気が変わるので、一流の俳優だと驚いていたのですが、映像で見るとより感じるというか…。僕と一緒ではないシーンも多いですが、そこで見せる姿はもうハウでしかなくて。感動を覚えました。
――ベックとは言葉が通じないため、撮影も大変だったのではないでしょうか?
基本、普通の役者さんと芝居をしているときと気持ちは変わらなかったです。もちろん相談することはできないので心のやりとりはある程度、自分一人で作らないといけない部分もありましたが、でもそれは当たり前のことなので(笑)。ベックもお芝居をしているので、同志みたいな感覚が生まれていた気がします。そして現場も、ベックがカメラ目線にならなくても「しょうがない」と笑い合える雰囲気があって。優しい空気が流れるすてきな空間でした。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)