ジミー大西、画家としてオファー殺到「いちばん高く売れた絵は700万円」も“時給380円”の現実に「画家なんか引退じゃ!」<しくじり先生>

2022/09/06 16:31 配信

バラエティー

ジミー大西が登壇した反面教師バラエティー「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(C)AbemaTV,Inc.

芸歴40年となる、画家でお笑い芸人のジミー大西が登壇した、過去に大きな失敗をやらかした“しくじり先生”たちが、自らのしくじった経験をさらけ出し、人生の教訓を伝授してくれる反面教師バラエティー「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(毎月第1~3金曜夜9:00-9:30、第4金曜テレビ朝日地上波放送終了後~/ABEMA SPECIALチャンネル)の9月2日の放送では、“最終章”として“画家時代”のしくじりや画家としての苦悩について授業を行った。

前回の第2章では、度重なる散財の末、“キャンピングカーで借金取りから逃げ回る”という借金地獄となったものの、明石家さんま師匠の言葉をきっかけに絵の才能を開花させたジミー先生は、世界的な芸術家の岡本太郎さんからも「キャンバスからはみ出しちゃえばいいじゃない」とお墨つきの言葉をもらい、芸人引退&スペイン留学を決意するなど、画家としての道を歩み始めた。最終章となる今回は、その先生の“画家時代”のしくじりと、芸人、画家としての現在までの軌跡をひも解いていった。

スペイン留学後


スペイン留学後、画家としての評価がうなぎ登りとなり、オファーが殺到したというジミー先生は、絵の仕事が次々と決まり、現地で個展を開催するほど、注目を集めていたと語る。

個展では、「レセプションでマスコミがどれだけ入るか」が評価のカギだと言い、「それで(たくさんマスコミが)入って、すごく依頼が殺到した」とふり返ると、「いちばん高く売れた絵は700万円」とも明かし、生徒たちを驚かせる。

画家として順風満帆に思えた先生だったが、毎日、絵を描いていくなかで、「いつのまにかスランプに陥り、制作スピードがガタ落ちしてしまった」と告白した。次第に何を描けばいいのかわからなくなり、岡本さんにもらった「キャンバスをはみ出せ」という言葉の真意について、自分のなかで模索する日々が続いていたと、当時の苦悩を明かす。

その後、活動拠点を転々とし、日本に帰国した先生は、ある日、“画家の仕事を時給に換算したら時給380円”という現実に気づき、「こんな仕事やってられるか!画家なんか引退じゃ!」という想いにかられてしまい、「さんまさんにも相談せずに、勝手に辞めたんです。辞めたことも公表しなかった」と、これをきっかけに画家を辞めてしまったと打ち明けた。

そこで生徒から、画家としての評価も高く、絵の買い手もついているような状況のなかで、なぜ絵から離れてしまったのかと尋ねられた先生は、「陰と陽なんですよね。芸能界は陽なんです。芸能界のテンションで絵なんて描けない。絵は陰なんですよ」と持論を展開し、「陰から陽に入るのがものすごくしんどい」「陰に入ったら、絵を描くのもつらくなってしまう。陰にハマってしまうとブラックホールですね」と当時の心情を吐露した。