<スター・ウォーズ>シリーズ最高傑作、“原点”、初のオリジナルドラマ…今押さえておきたい3作

2022/09/10 06:15 配信

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「スター・ウォーズ」初のオリジナルドラマ


もう1本オススメしたいのがディズニープラスで独占配信中のオリジナルドラマ「マンダロリアン」(2019、2020年)。物語の舞台は映画エピソード6のその後。孤高の賞金稼ぎであるマンダロリアンと、あることから共に旅することになった強いフォースを持つ孤児の赤ちゃん、ザ・チャイルド(後に名前はグローグと判明)が、ザ・チャイルドの力を狙う連中から逃げながら賞金稼ぎの仕事をこなしていくというロードムービー的な作品である。

ザ・チャイルドはヨーダと同種族であり、その容姿から“ベビーヨーダ”と呼ばれているのだが、表情や動きがとにかく愛くるしくて萌えること必至。そんなベビーヨーダと接していく中で父性が芽生えてくるマンダロリアンとの関係がまたいい。次の展開が気になって全2シーズン、16話という話数もまったく苦にならず、最初のオリジナルドラマとして見事な成功作となっている。シーズン2後半ではルーク・スカイウォーカーも登場して無双ぶりを見せてくれるのもファンとしてはうれしいところ。

なお、作品本編だけでなく「ディズニー・ギャラリー/スター・ウォーズ:マンダロリアン」というメイキングもシーズン1が6話、シーズン2が2話の全8話で配信中。従来のパッケージ作品で言うところの特典映像のようなイメージで、製作総指揮のジョン・ファブローをホスト役として、デーブ・フィローニら監督・スタッフやキャストが円卓を囲んだ座談会形式でのトークを中心に、作品の裏側をたっぷりと紹介している。

いろいろな角度で楽しめる


以上、この3作品はファンからの支持も高いので押さえておけば問題ないはず。そして例えば、エピソード4を見て引き続きルークたちの物語を見たくなったらエピソード5&6、ダース・ベイダーがどうして生まれたのかを知りたくなったらエピソード1〜3、ルークたちのその後が知りたくなったらエピソード7〜9を、という感じに世界観を広げていくのもあり。エピソード4にてルークが出会ったジェダイ騎士のオビ=ワン・ケノービが主人公で、物語内の時系列的に「新三部作(エピソード1~3)」と「旧三部作(エピソード4~6」の間を埋めた作品である「オビ=ワン・ケノービ」も全6話のオリジナルドラマシリーズとして配信中だ。「マンダロリアン」同様に、「オビ=ワン・ケノービ:帰ってきたジェダイ」という名のメイキングも9月8日に配信された。

ディズニープラスならジャンル別、時系列順、推しキャラが出ている作品だけを、といういろんな見方もできるので最新オリジナルドラマで「スター・ウォーズ」にハマったらぜひその他の作品にも手を出してみてほしい。

◆文=斉藤俊彦