雷神ソーの最新作も“アッセンブル” 今押さえておきたいマーベル作品をピックアップ

2022/09/14 06:15 配信

ドラマ 映画 コラム

「ブラックパンサー」は、ディズニープラスで配信中(C) 2022 Marvel

ディズニー、ピクサー、スター・ウォーズなどが楽しめるディズニーの公式動画配信サービス「ディズニープラス」が9月20日15:59まで利用料金が1カ月間199円(税込)となるキャンペーンを実施中(各種条件など詳細は公式サイト参照)。その中の大きな目玉となっているのが「マーベル」作品だ。7月に劇場公開された「ソー:ラブ&サンダー」が、早くも“アッセンブル”。9月8日からディズニープラスで配信されたということで、今回は「マーベル」のオススメ作品を厳選して紹介したいと思う。

アメコミ映画史上初の作品賞ノミネート

「ブラックパンサー」より(C) 2022 Marvel


初めてのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品である「アイアンマン」をはじめ、これまでハルク、キャプテン・アメリカ、ソー、ドクター・ストレンジ、スパイダーマンなど、個性的かつ魅力的なヒーローを主人公とした作品が次々と誕生してきた。

そんな中でぜひ押さえておきたい作品が「ブラックパンサー」。2018年2月に全米公開されると、北米で歴代5位のオープニング記録を樹立し、5週にわたって1位となった。「第91回アカデミー賞」においてアメコミ映画史上初となる作品賞にノミネートされるほどの人気ぶりで、まさに社会現象に。

舞台はアフリカの架空の国“ワカンダ”。周辺諸国から距離をおいて独自の歴史を作り、ヴィブラニウムという(架空の)金属資源をもとにした高度な科学技術を持つ国として一つの文明を築いてきた。主人公ティ・チャラは一国の主であり、スーパーヒーロー“ブラックパンサー”でもある。もともと超人的なパワーを持っていたわけではなく、父のティ・チャカ国王の死後、特殊な植物“神秘のハーブ”を摂取したことでブラックパンサーとしての能力を身に付けることができた。しかし、新たに国王となったティ・チャラは国際社会とどう向き合っていくかを考えていた。そういうストーリーや設定が、リアルな国際的社会情勢とも呼応して、フィクション、エンターテインメント作品でありながらも重要なメッセージを受け取りながら見た人も多いことだろう。

これまでのヒーロー作品とは一線を画す設定

「ブラックパンサー」より(C) 2022 Marvel


主人公を演じたチャドウィック・ボーズマン(2020年に他界)も、監督を務めたライアン・クーグラーも黒人で、他のキャストやスタッフの大半も黒人。そして、主人公を支える役割の人物たちの多くは女性である。そういったこれまでのヒーロー作品にはなかった設定や構図が新鮮に受け止められたことも大きなヒットにつながったと考えられる。もちろん、高機能な武器やシステムの登場、手に汗握るアクションもこの作品の醍醐味(だいごみ)になっている。2022年11月11日(金)に続編となる映画「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」が日米同時公開予定。ティ・チャラの亡き後が描かれ、同作がMCUフェーズ4のラストを飾る。