──すべてのお仕事に、“表現する”ということが共通しているとおっしゃっていましたが、加藤さんが表現する際に大切にしていることはありますか?
押し付けにならないようにしたい。あとは、そこに嘘がないようにしたいと思っています。お芝居って、言ってしまえば全部嘘なんですが、それを本物にするのが我々役者の仕事だし、その人物があたかもそこで生きているかのように見せるのが演技。そうしないとお客さんには届かないし、感動もしてもらえないし、笑ってももらえない。だから自分自身がリアルに体感して、体現するということは大事にしています。それは歌にも言えることで。曲の世界をどう表現して、どう伝えるか。そこはすべての仕事において、すごく大事にしていますね。
──加藤さんはこれまで様々な作品に出演し、様々な役を演じられてきましたが、今後やってみたい役などがあれば教えてください。
ホラーのミュージカルって、あまりないと思うのでやってみたいですね。あとは和物のミュージカル。この間ミュージカル「るろうに剣心 京都編」には出演しましたけど、原作ものではない、本格的な時代劇もやってみたい。それこそミュージカル「キングアーサー」が控えていますけど、そこでは初めて西洋の立ち回りに挑戦するので、それも楽しみです。
■取材・文/小林千絵
撮影/入江達也
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