宮世琉弥「人の人生を明るくできる作品に携わりたい」、18歳の今感じる俳優業の醍醐味

2022/09/16 21:00 配信

ドラマ インタビュー

宮世琉弥 (C)2022 真鍋昌平・山崎童々・小学館/ドラマ「闇金サイハラさん」製作委員会・MBS

2010年に山田孝之主演で連続ドラマ化され、映画化、スピンオフと展開されてきた実写版『闇金ウシジマくん』が、6年ぶりに復活。 9月20日(火)からMBS・TBSのドラマイズム枠で放送、その1週間前から映像配信サービスdTVで連続ドラマ『闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん』が先行配信される。主人公は、映画『闇金ウシジマくん Part2』から登場し、丑嶋馨の宿敵となった女闇金・犀原茜(高橋メアリージュン)。そして今回、犀原の手下になる新メンバーが、硲悠斗(はざま・ゆうと)だ。演じるのは、『もしも、イケメンだけの高校があったら』『村井の恋』などのドラマに連続出演して話題の宮世琉弥(みやせ・りゅうび)。役者志望で、ひょんなことから犀原率いる「ライノーローン」の一員になる硲役に、どのように挑んだのか。18歳の今感じる俳優業の醍醐味、描く未来とは?

引き出しを作るため「アウトロー作品」を吸収


ドラマメインビジュアル(C)2022 真鍋昌平・山崎童々・小学館/ドラマ「闇金サイハラさん」製作委員会・MBS


——『闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん』に出演が始まった時のご感想は?

びっくりしました。10年以上続くこの作品に僕が携わらせていただけるなんて思ってもいなかったので、実感が持てなかったです。

——もともと『闇金ウシジマくん』シリーズに、どんな印象をお持ちでしたか?

最初のドラマが放送されていた当時、僕はまだ小学生だったので、すごく怖いイメージがありました。でも年齢が上がって見てみたら、すごく面白くて。「こういう世界もあるんだな」と思いましたし、もしこれがリアルにある世界なら、絶対にウシジマくんみたいな人とは出会いたくないなと心の底から思いました(笑)。

解禁時ビジュアル (C)2022 真鍋昌平・山崎童々・小学館/ドラマ「闇金サイハラさん」製作委員会・MBS

——今回の硲悠斗という役については、どのように感じられましたか?

硲くんは、道で人とぶつかったら「ごめんなさい!」とちゃんと謝るような純粋な人。これまでの『ウシジマくん』の世界にいなかったキャラだなと思いました。役作りでは、まず『ウシジマくん』の全作品を見て、ヤクザ系やヤンキーものの作品も1日1作品は観るようにしましたし、『龍が如く』のゲームをやったりもしました。まず雰囲気をつかんで、引き出しを作る作業をしました。

——撮影現場はいかがでしたか?

監督と話したりしているうちに、『ウシジマくん』に出るんだという実感が湧いてきて、世界観を崩さないようにがんばらなきゃいけないなと。現場の雰囲気は、すごく良かったです。メアリーさんが、普段、よく笑う方なんです。でも本番になると、ガラッと目つきが変わる。「コワッ!」と思いました(笑)。すごく勉強させて頂きました。

初体験がたくさんの刺激的な現場でした


【写真】吸い込まれるような瞳…カメラを見つめる宮世琉弥(C)2022 真鍋昌平・山崎童々・小学館/ドラマ「闇金サイハラさん」製作委員会・MBS

——今回の撮影で大変だったことは?

セリフの変更や追加が多かったのは大変でした。特に木更津で泊まりがけで撮影していたときに、僕もマキタスポーツさん(ライノーローンの村井役)も、かなり追い込まれていて。撮影終わり夜遅くにホテルに到着して、そこからマキタさんの部屋で翌日の台本を一緒に読んで覚えたのですが、深夜に僕が部屋から出ようとしたら、「明日の変更と追加です」とメールが来て、マキタさんと同時に「ズコッ!」みたいな(笑)。そんな現場は初めてだったので、貴重な体験をさせてもらっているなと思いました。

——現場で楽しかったことは?

監督が、「硲だったら、ここ、どうする?」と聞いてくださって、自分なりの表現ができたり、アドリブを入れて遊べたりしたことです。作り込まれてはいるんですけど、そう見えないリアルなお芝居ができたかなと思います。

——今回、挑戦だったことはありますか?

硲っていう役自体がチャレンジでした。色々な過激なシーンも今回初めてで。でも「恥ずかしい」とかは全くなくて、逆に楽しくやりきりました。