宮世琉弥「人の人生を明るくできる作品に携わりたい」、18歳の今感じる俳優業の醍醐味

2022/09/16 21:00 配信

ドラマ インタビュー

夢に向かって走ってきた学生時代

宮世琉弥(C)2022 真鍋昌平・山崎童々・小学館/ドラマ「闇金サイハラさん」製作委員会・MBS


——完成した『闇金サイハラさん』は、どんな作品になりましたか?

犀原さんや村井さんは非日常の生活を送っているけど、硲は一般的な生活をしてきたキャラクターで、2つの世界の人間が混ざり合う面白さがあると思います。でも、そんな硲も、だんだん裏社会に飲み込まれそうになっていく……。たぶん見ているみなさんも非日常にどんどん慣れてきて、何がダメで何が良いのかわからなくなってくると思います。

——硲が裏社会に染まっていくように、宮世さんが「芸能界に染まってきたな」と思う瞬間はありますか?

僕、お仕事で学校行事にあまり出たことがないんです。だからもっと文化祭や体育祭を楽しみたかったし、部活動で大会に出たりもしたかったんです。特に学園モノの台本を読んだりすると、「こんな経験、してみたかったな」と思いますね。同級生のみんなが羨ましかったですけど、僕にはそれ以上にやりたいこと、夢があって。そこに向かってまっすぐ走ってきたので、全然、悔いはないです。

今好きなのは、作品作りをする空間


宮世琉弥 (C)2022 真鍋昌平・山崎童々・小学館/ドラマ「闇金サイハラさん」製作委員会・MBS

——今年は1月期の『もしも、イケメンだけの高校があったら』、4月期の『村井の恋』、そして9月からの『闇金サイハラさん』、10月期の『君の花になる』とドラマ出演ラッシュです。今感じる、俳優業の醍醐味は?

いろんな役を演じられて、1つの人生だけじゃできない経験をいっぱいさせてもらっているので、楽しいです。あと、お客さんに見てもらって、楽しんでくれている反応を見たりすると、すごくやりがいを感じますね。最近特に思うのは、みんなで1つの作品を作っている空間が、僕はとても好きだということ。ワンシーンに何時間もかかったりして大変ですけど、がんばって乗り越えていく瞬間が、すごく素敵だなって思います。

——今回の『闇金サイハラさん』の現場は、その“醍醐味”を強く感じられたのでは?

そうですね。撮影が終わっても「お疲れ様でした〜」じゃなくて、「またのちほど〜」みたいな感じだったので(笑)。本当に貴重な経験で楽しかったです。

——これから、どんな作品や役をやってみたいですか?

やったことのない役、経験したことのないジャンルの作品をどんどんやってみたいです。特に、人の人生を明るくできる作品に携わりたいなっていう思いがあります。例えば洋画でいうと、『イエスマン “YES”は人生のパスワード』(2008年)みたいな作品。主人公をジム・キャリーが演じているんですけど、すべてに対して「NO!」と言って心を閉ざしていた男が、「YES!」と言わないと不幸なことが起こると言われて、なんでもかんでも「YES!」と言うようになって。そうしたら恋人ができたりして、人生が変わっていくというストーリーなんです。『イエスマン』を見て、「僕も何でもYES!と言ってみようかな」と思ったり、前向きな気持ちになれたりしたので、そんなふうに人の心を後押しできる作品をやってみたいです。