「木曜ミステリー」がついに閉幕 シリーズ最大の難事件で上川隆也“糸村”が語る“最後のメッセージ”<遺留捜査>

2022/09/15 07:00 配信

ドラマ

「遺留捜査 第7シリーズ」がついに最終話を迎え、「木曜ミステリー」枠が幕を閉じる(C)テレビ朝日

上川隆也主演のドラマ「遺留捜査 第7シリーズ」(夜8:00-8:54、テレビ朝日系)の最終話が9月15日(木)に放送される。同時に、1999年のスタート以来、23年の歴史を紡いできた「木曜ミステリー」枠がフィナーレを迎える。

同作は、上川演じる刑事・糸村聡が、事件現場に残された“遺留品”が持つ意味を徹底的に探り、声なき遺体が訴えたかったメッセージを代弁。事件そのものを解決するだけでなく、遺族の心情をも救う姿を描くミステリー。

孤高の刑事の死


9月8日(木)に放送された第9話では、神崎莉緒(栗山千明)と仲の良い組織犯罪対策二課の刑事・氷室翔太(崎山つばさ)が刺殺される事件が発生。氷室は生前、単独でインサイダー情報の不正取引サイトを調べており、“土竜(もぐら)”を名乗る主犯の正体を突き止めていたようだった。

氷室の足取りを追った特別捜査対策室、通称・特対メンバーは、土竜が大病院の院長・物部泰弘(高橋英樹)の別荘を拠点にしていた情報をつかむ。

そんな中、氷室が5年前に起きた通り魔事件についても調べていた事実が浮上。この事件は当時大学生だった沢村直哉(渋谷謙人)が引き起こしたもので、氷室の所轄時代の先輩・岩瀬隆介(津田寛治)の婚約者が命を奪われていた。

沢村は事件から半年後に焼死したとされていたが、岩瀬は彼の死に疑問を抱き、執念の捜査を続けていた。

糸村は氷室の遺留品“金のチェーン”の謎を探っていたが、その鎖は岩瀬が亡き婚約者の娘、舞妓の葉月(森日菜美)に贈るはずのものだったと知る。その矢先、岩瀬が何物かに刺されてしまった。

糸村が挑む、過去最大の難事件


多くの謎を引き継いだ最終話では、氷室の死と岩瀬が刺された事件がさらに深く交錯。二人を襲ったのは土竜なのか、いったい土竜とは何者なのかを追う中で、政界にも太いパイプを持つ物部が抱える奥深い闇が明らかに。 

そして、糸村は、岩瀬が刺された現場で見つけた“折り鶴”を糸口に捜査を進めるが、その小さな鶴から、事件の背後に隠されていた事実が解き明かされていく。

「木曜ミステリー」のファイナルでもある最終話にふさわしく、高橋、津田、崎山、森ら実力派ゲストが、それぞれ渾身の演技を披露。そして、歴代の「木曜ミステリー」作品へのリスペクトを胸に集大成の第7シーズンに臨んできた上川もまた、糸村という役への愛情を最大限に注ぎ込んで最終話を演じきる。