<四畳半タイムマシンブルース>クセ強キャラ×大胆かつ繊細なストーリーの融合で心を鷲づかみに

2022/09/16 07:10 配信

映画 アニメ レビュー

9月14日に配信された第1話「episode1」は、リモコンの水没、タイムマシンの登場が描かれたプロローグ的な回。“始まった感”がふんだんに盛り込まれ、「『四畳半神話体系』が声優としてのターニングポイントだった」と語る浅沼演じる「私」の畳みかけるような早口せりふや、“悪びれない”という言葉がピッタリとハマる悪友・小津の絶妙に人をいらつかせる言動・雰囲気、スタッフが香盤表を作って時間軸を整理したという緻密に作り上げられたタイムリープの妙に、リモコンには気を付けつつコーラで乾杯したくなる。そして「私」が気になっている後輩の“黒髪の乙女”明石さんが誰と“五山送り火”見学に行くのか、など今後のストーリー展開も気になるところだ。

四畳半神話大系」の世界観に、「サマータイムマシン・ブルース」の青春SFコメディーの要素を盛り込んだ「四畳半タイムマシンブルース」は、今押さえておきたい作品だ。