佐藤勝利主演「赤いナースコール」、313号室の謎とチャイコフスキー事件の犯人解明でトレンド入り

2022/09/20 21:59 配信

ドラマ レビュー

「赤いナースコール」第11話より(C)「赤いナースコール」製作委員会

看護師の西垣が病院長に頼まれたのは「チャイコフスキー殺人事件」の犯人探し


ナースステーションでは、看護師の山根(ベッキー)と西垣(浅田美代子)が病院閉鎖について話している。ここで西垣が病院長に頼まれて「チャイコフスキー殺人事件」の犯人探しをしていたことが明らかになった。

313号室では、翔太朗とアリサ、刑事の工藤が犯人考察をしていた。病院長が怪しいが誰かをかばっている可能性もあり、それは看護師の西垣ではないかと話す翔太朗。西垣が病院長の元妻であることを話すと、アリサも工藤も驚く。

病室に入ってきた西垣に、その真相と病院長の好きなドラマについて聞く3人。すると病院長に頼まれてこの病院に帰ってきたこと、病院長が刑事ドラマはほとんど見なく、時代劇か「料理の鉄人」しか見ないと口にした。翔太朗のドラマのファンだという病院長は、やはりうそをついていたのか。

ついに313号室にいた患者の共通項が分かる


密会していた患者の津田と看護師の山根、さらに警察の捜査会議で313号室の患者の共通項が分かった。殺害された滝中、下塚、松井、後藤田の4人は、2年前に起きたコンビニ殺人事件の目撃証言をしていた。さらに津田は、フリーの記者としてその事件のネタを週刊誌に売り、翔太朗はその事件をモチーフにドラマ脚本を執筆していた。

津田は命が大事だから退院すると宣言し、山根と密会していた部屋から出ると、そこには医師の石原(板尾創路)がいた。石原が「探してたよ」といった後、津田に耳打ちにして誰かの名前を言ったようだが、その名前が聞こえず誰か分からない。

こわばった表情となった津田は、部屋に戻ろうとしているのか急いで病院内を移動する。誰もいないエレベーターに乗り、ホッとしたのも束の間、扉が閉まりかけた瞬間に誰かが入ってきた。津田はその誰かの顔を見て、身を縮める。そして扉が閉まると、電動ノコギリの音が聞こえ、恐怖におののいた。

榎木田病院長と医師の石原が物々交換?


病院長室で、酒を酌み交わしている榎木田病院長と医師の石原が「いつ気付いた」と互い聞き合っている。そして病院長がクラシックは好きかどうか聞くと、石原はチャイコフスキーのピアノ協奏曲1番が好きと答えた。

石原は病院長にどうして復讐にこだわったかを聞く。病院長は、榎木田の婿養子になったが、妻の玲子とは子宝に恵まれなかったこと、前妻との息子を後取りにしようとしたけど人生は思い通りにはいかないと涙声でいった。

そして、返しておかなきゃいけないものがあるという二人。病院長が差し出した大きめのバッグには体の部位の真空パックが大量に入っていた。石原からは広報スタッフの遠山が持ち出した帳簿と監視カメラの編集前の映像が入ったUSBを返却される。

「チャイコフスキー」は精神鑑定の際のアイテム


広報スタッフの遠山を殺害したのは、医師の石原だったのだ。石原は遠山を袋に入れ、その中の空気を抜いている時、チャイコフスキーのピアノ協奏曲1番を口ずさんでいた。この流れだと、帳簿とUSBを取り戻したかった病院長が、病院内の連続殺人事件の犯人と思われるが、そこにはまだ何か裏がありそうだ。

病院長が復讐にこだわっていたのではなくゲームみたいな感覚なのかもしれないと話すと、石原は「チャイコフスキー」は責任能力を問われぬように準備したアイテムだという。それが精神鑑定の際、通用するのかどうか、自分もゲームを楽しんでいるのかもしれないと話した。