「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」で第87回アカデミー賞を受賞したアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが監督を務め、レオナルド・ディカプリオに念願の初アカデミー賞主演男優賞をもたらした「レヴェナント 蘇えりし者」が映像配信サービス・dTVにて配信スタートした。
映画の原作は、19世紀初頭のアメリカ北西部に実在した人物の壮絶な実話をもとにした小説。レオナルド・ディカプリオはモデルとなった人物、ヒュー・グラスを演じている。
グラスは、アメリカ西部の未開拓な荒野にある入植者たちの砦に住むハンター。ある時、原住民の妻との間に生まれた一人息子ホークを含む仲間たちと山に猟に入ると、残虐な原住民・アリカラ族の襲撃を受ける。
なんとか逃げおおせるが、砦への帰路で熊に襲われ、瀕死の重傷を負ってしまったグラス。仲間たちは、苦肉の策として重体のグラスの元に息子ホークとグラスを慕うブリジャー、警護役としてフィッツジェラルドを残し、砦へ向かうことに。しかし、フィッツジェラルドが裏切ってホークを殺し、まだ生きているグラスをむりやり埋葬して逃走。
すべてを目撃したグラスは、墓穴から甦り、フィッツジェラルドへの復讐心だけを糧に厳しい大自然に立ち向かっていく。
見どころは、なんといってもアカデミー賞とゴールデングローブ賞で最優秀主演男優賞に輝いたレオナルド・ディカプリオの鬼気迫る熱演。これまでさまざまな名演を見せてきた彼が、絶体絶命状態のグラスの生き様を体当たりで表現し、ほとんどセリフのない難役で新たな境地に到達している。
グラスを襲う自然の驚異や野性の熊、アリカラ族との激闘など、手に汗握るシーンが連続。特に、監督がオールロケにこだわって撮影した壮麗な風景の数々は必見だ。
また、グラスを陥れるフィッツジェラルド役には、「インセプション」「マッドマックス 怒りのデス・ロード」などで注目を集めるトム・ハーディ。姑息な悪役に徹する存在感に注目。
さらに、グラスを思いやる仲間のヘンリーに「ピーター・ラビット」のドーナル・グリーソン、ブリジャー役に「ミッドサマー」のウィル・ポールターなど、実力派キャストが脇を支える。
美しい風景とともに、どこまでもリアルに生と死を描き切った衝撃作「レヴェナント 蘇えりし者」はdTVにて配信中。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)