「スター・ウォーズ」シリーズの最新作となるオリジナルドラマシリーズ「キャシアン・アンドー」は、“スター・ウォーズ史上最高傑作”との呼び声も高い「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」で冷静沈着な情報将校として命懸けのミッションに挑んだキャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)が主人公。彼がいかにして反乱軍のヒーローになったのかを描くストーリーになっている。9月21日(水)にディズニープラスで配信がスタート(初回は3話一挙配信)するのに先駆けて、キャシアン・アンドーとはどういう人物なのか、本作と直結する「ローグ・ワン」はどんな作品なのかを振り返る。
「スター・ウォーズ」は、1977年に公開された「エピソード4/新たなる希望」(公開時のタイトルは「スター・ウォーズ」)に始まり、「エピソード5/帝国の逆襲」(1980年)、「エピソード6/ジェダイの帰還」の旧三部作と呼ばれる作品で、若きジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの活躍を描いた。
時を経て、1999年に「エピソード1/ファントム・メナス」、2002年に「エピソード2/クローンの攻撃」、そして2005年に「エピソード3/シスの復讐」の“新三部作”が公開。ここでは時代をさかのぼって、ルークの父親であるアナキン・スカイウォーカーをメインとした旧三部作の前日譚が描かれている。
さらに、旧三部作の後を描く続三部作「エピソード7/フォースの覚醒」(2015年)、「エピソード8/最後のジェダイ」(2017年)、「エピソード9/スカイウォーカーの夜明け」(2019年)も公開され、“スカイウォーカー・サーガ”という壮大な物語が完結した。
この9作品を軸にして、「スター・ウォーズ アンソロジー・シリーズ」と称する数多くのスピンオフ作品、外伝的物語も制作されている。そのシリーズの第1作となったのが2016年公開の「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」であり、この作品でキャシアンが初登場した。
「ローグ・ワン」の舞台は、「エピソード4」の直前。ジェダイが滅んだと言われた世界で、銀河全体を掌握しつつある“帝国軍”は究極の兵器“デス・スター”を完成させた。デス・スター開発の中核を担った科学者のゲイレン・アーソ(マッツ・ミケルセン)は、妻・アイラを殺害した帝国軍への復讐(ふくしゅう)として、デス・スターの急所を記した設計図を反乱軍の手に渡そうとしていた。
帝国軍パイロットのボーディー・ルック(リズ・アーメッド)に設計図を託すが、ソウ・ゲレロ(フォレスト・ウィテカー)率いる惑星ジェダの反帝国勢力“パルチザン”に拘束されてしまう。それを知った反乱軍は、ジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)を利用してソウに接触しようとする。
ジンはゲイレンの娘で、父親と別れた後にソウに引き取られ、格闘術などを習った。ジンをソウと会わせるため、ジンのお目付け役として行動を共にするのがキャシアン。最初は互いを信用できずにいたが、その後、壮絶なミッションに挑み、運命を共にする。
「ローグ・ワン」は、「エピソード3」後の“暗黒の時代”を描いた物語。「スター・ウォーズ」シリーズだが、“ジェダイ”も“フォース”も登場しない。異色と言えば異色だが、しかしそこには誇り高き“名もなき戦士たち”の勇姿を見ることができる。「エピソード4」の冒頭、レイア姫が持っていたデス・スターの設計図はどうやって手に入れたのか、といったことも分かる作品ということで、「スター・ウォーズ」ファン必見の1作と言える。
その作品の重要人物の1人・キャシアン。未開のアウター・リム領域で育った彼は、銀河共和国の軍事拡張に抗議した父親を殺害され、クローン大戦では共和国と戦った。帝国が支配する時代になると、それに反抗する無政府主義運動に加担、その後はデイヴィッツ・ドレイヴン将軍の誘いを受けて反乱軍に参加し、情報部の優秀な工作員となって活躍する。
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