草川拓弥“湊”と西垣匠“慎太郎”が東京でお泊まり “手つなぎおねんね”が尊すぎる<みなと商事コインランドリー>

2022/09/21 11:49 配信

ドラマ レビュー

「みなと商事コインランドリー」第11話より(C)缶爪さわ・椿ゆず/ KADOKAWA/「みなと商事コインランドリー」製作委員会

距離を空けて敷かれた布団の間でつなぐ手にドキドキ


湊が布団に入り、隣の慎太郎を見るとまだ眠りについていなかった。湊は慌てて目を逸したものの、慎太郎に気づかれて声をかけられる。起きてたのかよと機嫌を悪くする湊に、俺も眠れません、湊さんが隣にいると思うと、と慎太郎は語りかける。そして、「手、握ってくれませんか?」と尋ね、ただ手を握ってくれるだけできっと眠れますからとお願いする。湊は不服そうにしつつも分かったよ、手握るだけなと応じ、布団の脇から無造作に手を出す。すると、隣の布団から慎太郎も手を伸ばしてきて湊の手を握り、言うなれば“手つなぎおねんね”をする二人。アップで手元だけ写し出され、距離を空けて敷かれた布団の間でつなぐ手を見ているだけでドキドキとしてしまう。

手を握りながら慎太郎が「もう大丈夫ですか?」と聞くと、湊はピンときていないようすで「何が?」と聞き返す。佐久間先生のことと慎太郎が言うと、湊は慎太郎がいてくれて助かった、こんなおっさんが高校生の前で泣くなんて醜態を晒してしまったけどと自嘲する。そういう湊に慎太郎は、醜態だなんて思ってない、そんな湊をかわいいと思ったと告げる。でも…と慎太郎はふと寂しげな顔をして、どうしてこんなにも好きなのに湊が好きなのは自分じゃないんだろうとつぶやく。そして、また明るい表情に戻り、「だけど、今日こうして手を繋げて俺うれしかったです、たったこれだけのことでこんなにも幸せになれるんだって」と慎太郎は言い、湊が同行してくれたことに感謝を述べて眠るのだった。

湊はおやすみとぶっきらぼうに応じながらも、「シンの気持ちが、思いが手のひらを通して痛いほど伝わってくる」と慎太郎の思いをひとり布団の中で噛みしめる。なんだかんだいいつつ慎太郎のことを深く理解して受け止めようとする湊の誠実さを、言葉だけじゃなく表情や間合いで草川が体現し、グイグイと攻めるときもあるが健気なワンコである慎太郎を西垣が好演。“手つなぎおねんね”はある意味でラブシーンよりも激しくキュンキュンとさせて、「みなしょー」のカップル「シンみな」の尊さは天井知らずだと思い知らされた。

ついに最終話となる「みなと商事コインランドリー」第12話は、9月21日(水)深夜0:30よりテレビ東京系で放送。

◆文=ザテレビジョンドラマ部