人気声優の悠木碧が企画・原案・プロデュースを担当する、言葉の擬“獣”化をテーマとした“YUKI×AOI キメラプロジェクト”。人の言葉から生まれた生物“キメリオ”をモチーフに、現在はアニメ化を目指して漫画や楽曲などを展開しており、9月12日には『月刊アクション』(双葉社)で連載中の漫画版『キメラプロジェクト:ゼロ』のコミックス第1巻が発売。相変わらず引っ張りだこの声優業と並行し、同プロジェクトも精力的に展開する彼女に、まずは“キメラプロジェクト”の始動から約3年間の所感を聞いた。
「この3年間は、自分でもどうなっているのかよくわからないです(笑)。てんやわんやしつつも周りの皆さんに助けられてギリギリ回っているのかなと。でもその日々がすごく楽しくて、いつもあれこれ楽しいことを考えているのが生きる活力になるし、“キメプロ”で発見したことが声優のお仕事にも生かせたりする。このタイミングで会議をして脚本を提出してチェックを戻して……というリズムやサイクルみたいなものは、最近ようやくできてきた感じです」
と、プロジェクトの充実ぶりに瞳を輝かせる悠木。特にやりがいを感じる部分というと?
「そもそもが、全世界のオタクが望む“自分の好きなものでアニメ作りてぇ!!”っていう、あの純粋な気持ちから始まっているので(笑)。自分の理想のアニメを作るべく走っているだけで充分にやりがいは感じるんですが、どう転んでもかわいくて愛おしい自分の(生み出した)子供たちを、たくさんの方々に共有してもらえるっていうのはすごくうれしいですね。自分が声を担当するキャラクターを好きって言ってもらえることも大きな喜びだけど、“キメプロ”の場合は、自分の好きなものを自分の頭であれこれ動かしながら作っていて、そうなるともう好きの深度が違うというか。1から作ってみないとわからないことはやっぱりあるなと思ったし、例えば“もっとこうできたかも……”って後ろを振り返るような気持ちが芽生えたとしても、自分で手掛けたものだからすごく早く前を向けるんです。“あそこでああしたから”という過程がわかっているから、また同じ状況に出くわしたらこうすればいいって想定ができるし、そういう意味では常に前を向いていられるというか。本当に楽しいです」
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