そして今回ついに形となったコミックスの第1巻。実際に手に取ったときは得も言われぬ感慨があったそう。
「ものすごい感動して泣けてきました。楽曲ができたり、豪華声優陣の声がボイスドラマなどに入っただけでも泣いて喜んでいたのに、本になるなんて……。もちろん一人ではできなかったことなんですけど、連載からのスタートを振り返ると、こうして挑戦する機会をもらえたことがまずはありがたいです。第1巻は、本当に私の好きなものしか詰め込んでいないというか。一発目から深淵に突き落としてやろうと思って書きました(笑)。そこが見どころじゃないかと思います。かわいいキャラクターたちと一緒に闇に溺れてほしいです」
単行本の特装版には“第1話ボイスドラマ”や“悠木碧オーディオコメンタリー”など盛りだくさんのCD付き。音声でも『キメラプロジェクト:ゼロ』の世界にどっぷり浸ることができる。
「とにかくここでしか聴けない音声コンテンツが盛りだくさんです。CDに収録できる限界ギリギリの時間まで詰め込んだので、耳でもいろんな言葉たちが届くといいなと思います。いろんな声優さんたちの声がつくと、この子たちがまた立体的になるといいますか、本当にいたらどうする?みたいなワクワクもさらに広がっていく感じがあるので、ぜひそれを体感してほしいですね。この先も、1巻に続いて2巻、3巻……と増やして、アニメ化を目指してコツコツ頑張っていけたら。あとはさらなるグッズの展開や、コロナ禍で実現できていないイベントもいつかやりたいし、それぞれのキャラソンも作ってみたい。まだまだ芽吹いたばかりのプロジェクトなので夢は膨らむばかりです」
(取材・文/川倉由起子)
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