<スター・ウォーズ>最新作「キャシアン・アンドー」“密告”によりキャシアンが当局にマークされる

2022/09/24 16:11 配信

ドラマ 映画 レビュー

「キャシアン・アンドー」第2話も配信中だ(C) 2022 Lucasfilm Ltd.

「スター・ウォーズ」シリーズのオリジナルドラマ第4弾として9月21日から配信がスタートした「キャシアン・アンドー」。「マンダロリアン」「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」「オビ=ワン・ケノービ」に続く本作は、「スター・ウォーズ アンソロジー・シリーズ」第1作として2016年に公開された「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」で冷静沈着な情報将校として命懸けのミッションに挑んだキャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ/日本語版の声:加瀬康之)が主人公。彼がいかにして反乱軍のヒーローになったのかが描かれている。第2話では、第1話で番兵を射殺した事件の容疑者としてキャシアンの存在が浮上し、プリ=モー当局からマークされてしまった。(以下、ネタバレを含みます)

同作は、帝国軍が銀河を支配する暗黒の時代を舞台に、これまで「スター・ウォーズ」の歴史において常に要となる存在であった反乱軍の誕生が描かれる物語。9月21日に第1〜3話まで一挙配信され、9月28日からは毎週水曜に1話ずつ、ディズニープラスにて独占配信されていく。

「ローグ・ワン」の5年前が舞台

「キャシアン・アンドー」より(C) 2022 Lucasfilm Ltd.


ドラマの舞台は年号「BBY(Before Battle of Yavin)5」で、映画「ローグ・ワン」の5年前だ。第1話で、キャシアンは惑星モーラーナ1の企業区画に降り立ち、自分と同じ星出身の女性(妹)を捜すためにバーを訪れるが、そこに居合わせた2人の番兵に目をつけられ、店を出た後で因縁をふっかけられる。そして1人は正当防衛とも言える事故で死亡し、自首を懇願するもう1人を射殺。シリアスな雰囲気に満ちたこの作品らしいオープニングとなった。

このドラマは現在と過去のカットバックによって、今起こっている状況とキャシアンの幼少期の様子が並行して分かるようになっている。“現在”では、プリ=モー当局が“ケナーリの男”を捜索していること知ったビックス(アドリア・アルホナ)がキャシアンと話をするために会いに行く。その情報をティム(ジェームズ・マクアードル)も知り、ビックスの様子によそよそしさを感じていた彼は、2人が会っているのを目撃。嫉妬心に駆られて当局に密告してしまう。

「嫉妬」という感情は実にやっかいだ。後々考えると、なぜあんなに気持ちを動かされていたのだろうと冷静になれるものだが、瞬間的に湧き上がってしまうもの。だから彼も密告した後は罪悪感に苛まれた部分もあるのではないか。主人公の視点で見ると「この野郎。余計なことを!」なのだが、客観的に見ると彼の気持ちも分からないではない。

話を戻して、第2話ではキャシアンと一緒に暮らしている“マーヴァ”が登場。「ハリー・ポッター」シリーズでハリーの伯母ペチュニア・ダーズリー役のフィオナ・ショーが演じているが、マーヴァは幼いキャシアンを引き取って育ててきた親代わりの存在であり、キーパーソンの1人だ。ケナーリ出身であることを隠すため、書類などには「フェスト出身」と記してきた。それゆえに、“ケナーリの男”が手配されていることを知り、執拗にキャシアンを問い詰めた。

キャシアン=容疑者に

当局もキャシアンが「フェスト出身」だということでガセ情報ではないかと疑うが、キャシアンの顔のホログラムが表示されたところで捜査主任のシリル・カーン(カイル・ソーラー)がやってきて、“妹を捜している”と間接的にケナーリ出身だと明かした相手であるバーの店員も到着。“ケナーリの男=キャシアン”ということがここで確定した。シリル・カーンは分隊長のライナス・モスクらと共にキャシアンの拘束へと向かった。

キャシアンは「NS-9」のスターパス・ユニットを売って逃走資金を作ることを考え、ビックスを通じて“買い手”に連絡を取ることにした。その“買い手”がルーセン・レイエルで、「マイティ・ソー」シリーズにおけるエリック・セルヴィグ教授役のステラン・スカルスガルドが演じている。シャトルの中で乗り合わせた男性からフェリックスに伝わる言葉として「価値ある探し物はここで求めよ」を教えてもらったが、この言葉も次につながる重要な言葉となりそうだ。