香取慎吾が9月24日、都内で開催された映画「犬も食わねどチャーリーは笑う」の公開記念舞台あいさつに、共演の岸井ゆきの、市井昌秀監督と共に出席。験担ぎはしないタイプだと言い、その理由を明かした。
本作は、裕次郎(香取)と日和(岸井)の夫婦を描く、大いに笑って、大いにヒヤリとして、大いに泣ける、ブラック“ラブ”コメディー。
作品が公開した今の気持ちを聞かれ、香取は「撮影は1年前だったんですけど、その前からお話はあって。コロナ禍の中で撮影も少しずつ延びてしまいました」と回顧。エンターテインメントの世界がどんどん下を向いてしまう時間があったと振り返りつつ「でも、少しずつ前を向くことができて、みんなでちょっとずつ頑張った結果、公開を迎えることができて本当にうれしい思いでいっぱいです」と喜びをかみ締めた。
作品の内容にちなみ「信じているジンクスや験担ぎ」について聞かれると、岸井は「私は演劇もやるんですけど、一日で昼公演と夜公演があったり、ほぼ毎日一週間舞台をやるんです。健康のために、その公演の後に必ずアミノ酸を飲んでいた」と告白。
しかし一度、昼公演の後にアミノ酸を飲むことを忘れてしまったことがあると言い、「そしたらなんとなく夜公演でちょっとバテたような気がして。全部の出来事を『アミノ酸を飲まなかったから』ということのせいにしようとしている自分に気付いて、決まったことをすることはやめよう、と思った」と明かした。
すると香取も「今のゆきのちゃんの話とすごく近い」と同調し、「験を担ぎ出したら担がないようにする」と回答。ルーティンになってきていると感じたら、あえてそれを壊すようにしているそうで「決まってきちゃうと、それがずれたときに異変を感じてしまうから、その前に自分から壊す」と語った。
香取の話を聞いた監督は「格好良いですね。破壊していくんですね」とコメント。香取は「破壊王ですね」と笑っていた。
◆取材・文=山田果奈映