キャシアンの所に保安部隊が迫っていくが、フェリックスの街の人たちは家に取り付けられている金属を鳴らして危険を他の者たちに知らせる。次第にその音は町中に広がっていったが、マーヴァは「この音が止んだ時に“本当の苦しみが始まる”」と言う。間もなく音が止み、ただならぬ雰囲気が漂っていく。
先陣がキャシアンたちの所に到着し、応援を待つ中、ルーセンはキャシアンに2つのルールを教えた。「扱えない物は持つな」「常に出口を確保しろ」と。その言葉をきっかけに激しい銃撃戦になりながらも2人はなんとか廃工場から脱出。おとりを使って、それを爆破させている間にキャシアンとルーセンは首尾よく逃げることに成功した。このシーンは予告でもチラリと映されていたが、フルで見るとかなりの迫力に思わず息をするのも忘れるくらい見入ってしまった。第1、2話までの緩やかな流れとは変わり、第3話になって一気に動き始めた感がある。
キャシアンを捉えることに失敗したシリル・カーン(カイル・ソーラー)は今後どのような手を打ってくるのか。キャシアンとシリルが対峙(たいじ)したシーンもかなりの緊迫感だったが、そういうヒリヒリするシーンが再び見られることを祈る。ここまで見て、第3話まで一挙配信した理由がなんとなく分かった気がするが、今後ルーセンに付いていったキャシアンがどうなるのか、第4話の配信が待ち遠しい。
◆文=田中隆信
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