将綺:実は話し合いの中で、一度路線を変えてYouTuberやTikTokerになろうかという案も出たんです(笑)。それぐらいみんな、このままじゃいけないという気持ちがそれぞれにあって。でも、やっぱり僕らは音楽活動から離れたくない。もっと上に行くためには、今、顔を出すのは運命だったのかなと思います。
相沢勇仁(以下、勇仁):顔を隠した状態でも観てくれる人を楽しませたい、人気になりたいと思っていたけど、そんなに甘い世界じゃなかったですね。でも、「それなら顔出ししようか」ってなるのも、「じゃあ、どうして今まで顔を隠していたんだ?」って話になるじゃないですか。
厳しい戦いだと感じていても、もがけるだけもがかないと、最初から応援してくれていた人への誠意を示せない。でも、このまま活動していても新しいファンを獲得するのは難しいとは感じていて。正直そこに葛藤はありました。
それもあって、4thライブツアーのファイナル公演のリハーサル後にも、メンバーからプロデューサーにも一度相談したんです。その時は、ツアーを終えてこの夏、少し攻め方も変えてもう少しもがこうという話になったんですけど、それからまたしばらくしてチーム全体で改めて話をして、3周年ライブという節目で顔を出そう、という話が出て。自分としては、もう顔を出して勝負するしかないって覚悟が決まりました。
仲川蓮(以下、蓮):僕もタイミングに関しては悔しい思いもあったんですけど、みんなと話し合うことで、「自分はどうしてこの事務所に入って、ここにいるんだろう」って考え直すいい機会にもなりました。将綺が言ったみたいに、方向性を変える案も出て、一度はそっちに傾きかけたんですよ。
でも、いったん冷静になって考えた時に、「自分は音楽をするために広島から出てきたんだ」ってことを思い出して。一番やりたいのはYouTubeやTikTokじゃなくて音楽。大事なことを見つめ直すきっかけにもなりました。
──最終的な決断は運営サイドが下したのでしょうか。
優輝:メンバーと運営サイドの話し合いの結果です。決められたって感覚はないし、僕らが押し通したって感覚もありません。
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