急成長中のダンス&ボーカルグループ・VOYZ BOY。路上からスタートして輝きたいという想いを「ストリート・ダイヤモンド」というテーマに込めて活動にまい新している、注目のグループだ。全員がスカウトで集められた個性豊かな24名によるVOYZ BOYのリレーコラム連載「VOYZ BOYのストリートからダイヤモンド」がスタート。第1回は、毎日渋谷でグループのPR活動をしている木村大河から。路上に立ち続ける木村が体験した珍エピソードとは。
群雄割拠なアイドル業界で、手前味噌ではありますが、異色のプロモーション活動に日々励んでいるのが、私、木村大河。その異色のプロモーション活動とは、「ほぼ毎日ピンクのタンクトップと短パンで渋谷に立ち続ける」というものです。僕は、24名の次世代ボーイズグループ「VOYZ BOY」に所属していて、立川ステージガーデンでの単独LIVEを成功させたり、関西コレクションのメインステージにてアーティスト出演させていただいたりする普段はれっきとしたアイドルです。
そんな僕がなぜこんな活動をはじめることになったかというと、メンバーの中で一番人気がなかったから。周りのメンバーは顔もいいしパフォーマンスもうまい。僕もスカウトをされてメンバー入りしたので、見た目は決して悪くないと思うのですが、他のメンバーと比べると、どうしても埋もれてしまいます。
そこで、思考回路を変え、他のメンバーと異なった形で宣伝活動をはじめることにして思いついたのが、ほぼ毎日、ピンクのタンクトップに短パンで渋谷駅に立ち続けるということ。寒い日も暑い日も雨の日も台風の日もとにかく時間があるときは渋谷で立ち続けています。
最初は自分でも意味があるのかどうか悩んだ日々もありましたが、最近ではファンの方が増えてきて、なんと渋谷駅に応援広告(※企業ではなく個人が、推しのお祝いなどを目的として駅や街に広告を出稿するもの)を出していただくなど、少しずつではありますが、実を結んできた実感があります。
今回は、僕のアイデンティティであるプロモーション活動において、本当に日々おもしろいこと、めずらしいことがたくさん起きていて、僕はそれを「渋谷日記」として残しているので、それをいくつかご紹介していきたいと思います!
渋谷に時々現れる、カメレオン使いのおじさん。ペットのカメレオンをずっと肩にのせて渋谷の街をただ歩いているだけの方なのですが、お互い認知しあって数ヶ月。ある日突然近づいてきて、なにやらカメレオンに指示を出すと、そのカメレオンが僕の肩に飛び乗ってきました。
僕は虫と爬虫類が本当に苦手なのですが、そのカメレオンが僕の肩から僕の耳を舐めてきて……渋谷の真ん中で卒倒すると思いましたが、おじさんは満面の笑顔。僕が半泣きで「どうすればいいですか!」と訴えかけると、またカメレオンに指示をして、おじさんの肩に戻してくれ事無きを得ました。
指示を出すだけでカメレオンを自由自在に操れる、まさにカメレオン使いです……。
仲の良さそうな家族が近寄ってきて、「息子も大河っていうんです」と話しかけてきてくれました。その大河くん、どうやら家族で虫取りに行った帰りのようで、見せてくれた虫かごにはアマガエルとカマキリ。
前のエピソードでも書いたのですが、僕は虫と爬虫類が本当に苦手。しかも、その中でもカマキリはTOP3に入るくらい苦手なんです。でも、子どもの純粋な瞳を前にしてそんなことは言えず、「大きいね!よかったね!ちゃんと育てるんだよ〜」と言っていたんですが、大河くんは自慢したかったのか、虫かごのなかからカマキリを取り出して目の前で見せびらかしてきました。
子どもを傷つけてはいけないとは思ったものの、カマキリのカマが顔に当たりそうだし、気持ち悪すぎるしでついに「ごめんね、こんな自然が好きそうな格好しているけど、お兄さん虫苦手なんだよね」と正直に伝えたんですが、大河少年はいたずらっ子だったようで、「え!そうなの!」とうれしそうにしながら、さらに虫かごのなかからもう一匹カマキリを取り出して二匹を僕の目の前に。
僕はただただ苦笑いするしかありませんでした……。
ほぼ毎日渋谷に立っているので、どうやらまわりからは渋谷を知り尽くしている人だと思われているようで、オススメのカフェやランチ、安い居酒屋や駅から一番近いコンビニ、渋谷スクランブルスクエアへの行き方など、まるで観光案内人のような質問を日々されます。
僕はハチ公前から動かないので渋谷のことは実はそこまで分からないのですが、あまりにも聞かれるので、最近ではちゃんと答えられるよう、自分なりにオススメのご飯屋を見つけたり、ランドマークまでの一番行きやすい行き方などを調べたりしています。
「最近オーラ出てきたね!」と急に話しかけられ、「前から見てるよ!いつも頑張ってるな!」と激励されました。
僕のオーラの変化に気づくほど、僕のことを毎日のように見ててくれていたおじさんだと思うでしょう。でも、絶対に一度も会ったことのないはじめましてのおじさんなんです…。そして、もちろんその後見ることもありません。彼にはいったい、なにが見えていたのでしょうか…。
8月21日は僕の誕生日。誕生日の日も変わらず渋谷に立っていたんですが、僕よりも派手で全身ピンクのおばさんが近づいてきました。
「誕生日おめでとう!」と一言僕にかけて帰って行って一瞬戸惑いましたが、実は僕のお母さん。なぜ全身ピンクだったのか、なぜ一言だけで去って行ったのか、僕には分かりませんが、僕がピンクのタンクトップに短パンスタイルになったのは、偶然ではなく必然、遺伝だったのかもしれません……。
今回ご紹介する「渋谷日記」は以上。実はまだまだおもしろいネタがたくさんあるのですが、それはぜひまたの機会に発表させてください。
そんな日々を過ごす僕ですが、最近では渋谷でファンの方からもファンじゃない方からも、「いつも元気もらってる!」「キムの渋谷の投稿で見て仕事頑張っているよ」などのお声をいただく機会が増えてきました。
芸能の仕事はとにかく大変で、僕も活動5年目で日々その大変さを味わっています。しかし、少しずつでも前に進んでいること、頑張っていることを世の中に見せていくこと、そして、「はじめること」「終わること」は簡単ですが「続けること」は大変ではあるなかそれを続けていく自分のポジティブさを届けることを目標に、今日も渋谷で僕は立ち続けていきます。
これからも信念を曲げず、VOYZ BOYが売れるために頑張っていきたいと思いますので、VOYZ BOYと僕、木村大河をよろしくお願いいたします!
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