「CRISIS―」の主題歌を歌う、ビバリーの素顔に密着!歌姫誕生のシンデレラストーリーに迫る

2017/06/01 09:00 配信

音楽 インタビュー

ドラマ「CRISIS-」の主題歌で一躍有名となった、フィリピン出身のシンガー・ビバリー

ドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」(毎週火曜夜9.00-9.54 フジ系)の主題歌として、『I need your love 』をハイトーンボイスで歌う、ビバリー。フィリピン生まれで、世界を舞台に活躍する彼女のシンデレラストーリーに迫った。

――ドラマ「CRISIS―」の主題歌『I need your love』では圧倒するボーカルと流暢な日本語の歌詞が印象的でしたが、日本語はばっちりですか?

ビバリー:いま、勉強しているところで、完璧ではないんです。レコーディングの時、最初は日本語が読めなかったので、ローマ字にしてもらって、一文字ずつ歌ったり。間違ったイントネーションは何度も歌い直して、20テイク以上は歌ったと思います。特に難しかったのは母音の発音で、話し言葉と歌う時では変化するので、マスターするまで時間が掛かりました。ドラマのスピーディーな展開と同じように、テンポの速いメロディーに日本語で歌うのが大変でしたが、英詩のところはファルセットで気持ちよく歌えました。

――自分の歌声がテレビから流れてきたときは、どんな気持ちでしたか?

ビバリー:とっても嬉しかったです。テレビを見ながら部屋で一緒に歌ってしまったくらい(笑)。フィリピンに住む家族もインターネットで私のミュージックビデオや「CRISIS―」の予告映像を見て「かっこいい」「ビバリースゴイね」と喜んでくれています。小栗旬さんたちの演技も素晴らしくって、毎週ハラハラしながら見ています。私が主題歌を歌うことになったのは、小栗さんが私の歌を聴いてくださったことがきっかけです。Beyonceの『Listen』を歌った私を見て、『彼女はスゴイ』と言ってくれて、ドラマのプロデューサーの方にご紹介いただき、決定しました。フィリピンでは日本のドラマが放送されていて、「ごくせん」('02年日本テレビ系)や「花より男子」('05年TBS系)に出演していた小栗さんを見ていたので、お会いしたときはとても感動したことを覚えています。

――フィリピンでは既に歌手活動をしていたのですか?

ビバリー:フィリピンの作曲家・ベニー・サトルノさんと組んで、フィリピンではアルバムを一枚リリースしていました。そして、私の曲を聴いてくださったMISIAさんなどを手掛けた音楽プロデューサーがわざわざフィリピンまで会いに来てくださって、日本での活動が決まりました。日本のアニメやファッションカルチャーが大好きだったので、日本語の歌が歌えることは喜びでした。フィリピン人は歌うことが大好きで、各家庭に1台カラオケの機械があるくらい。私も歌うことは好きだったんですが、とてもシャイで、人前で歌えなかったんです。でも、母が「歌が上手なんだし、もったいない」と、背中を押してくれて、ボイスレッスンに通わせてくれました。次第に、歌うことが大好きになって、『歌手になりたい』と思うようになり、フィリピンで開催されたボーカルオーディションに参加するようになったんです。大きな転機になったのは、2013年にアメリカで行われた「ワールドチャンピョンオブパフォーミングアーツ」で最優秀賞をいただいたこと。それが縁でたくさんの人に私を知っていただくことになりました。

――ドラマ「CRISIS―」は中盤を迎えますが、今後はどんな展開になると思いますか?ビバリーさんの予想を聞かせてください。

ビバリー:最終回では、いろいろな問題を解決して、平和を取り戻すと思います。でも、水面下では、小栗さんと西島秀俊さんの特捜班メンバーがまだ活動しているかも。私たちが知らない新しい事件を追って、活躍していると思います。なので、今回で物語が終わらずに、続編か映画化を期待したいです。そのときは、また主題歌を歌えたらいいなと思います。

――最後に日本のファンの方にメッセージをお願いします

ビバリー:私はまだ、スタートラインに立ったばかり。日本語をしっかりと勉強して、日本語での作詞にも挑戦したいです。それは、みなさんに私の言葉で感情や思いを届けたいから。あと、“夏フェス”や“ワンマンライブ”もやりたい。夢は大きくドームコンサート。日本で暮らし始めたばかりですが、日本人の方の礼儀正しさやマジメさはとても素晴らしいと思います。以前、“フェス”で歌った際に、私の歌をじっくりと聴いてくださって、終わった後に大きな拍手をくださいました。私を通じて、フィリピンの良さもみなさんに届けられたらいいな。フィリピンは7000以上の島があって、キレイなビーチがたくさんあるので。フィリピンで凱旋ライブができたら、みなさんにその景色を見せられるのかも。もっと成長して、ビバリーの歌を日本のみなさんに届けたいと思います。

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