声優・伊達さゆり「20代という新しいドアを開けるのが楽しみ」

2022/10/01 23:24 配信

芸能一般 インタビュー

『ラブライブ!スーパースター!!』澁谷かのん役、同作品のスクールアイドルグループ・Liella!のメンバーとしても活動する声優・伊達さゆり(Photo/Hiroshi Fujiwara)

『ラブライブ!スーパースター!!』澁谷かのん役、同作品のスクールアイドルグループ・Liella!のメンバーとしても活動する声優・伊達さゆり。9月30日に20歳を迎えた彼女に、自身の「これまで」と「これから」を訊いた。まずは10代を振り返ってもらう。

「10代の前半はもう一回やり直してもいいかなと思いますけど(笑)、後半……特にデビューした18歳からは本当に濃くて、悔いはないです。10代前半も『やり直したい』と言っても、理由は『あのとき、友達にこう言っておけばよかった』みたいな本当に些細なことで。今思えば、当時は当時で、無限になる選択肢の中から選んできたわけで、結局自分で選んで今ここにいるんですよね。そう考えると、何かひとつでも別の選択肢を選んでいたら絶対にここにはいない。『あのときこうしておけばよかった』と思うようなことも、実はその選択で間違っていなかったんじゃないかなと思えて、今になって悩みが解決したような感じです」

お仕事を通じて自分の限界を知りたいと思っている


18歳のときに『ラブライブ!スーパースター!!』のオーディションに合格し、声優として活動を始めた。仕事に対するモチベーションや考え方は、経験を重ねる中でどんどん変化しているという。

「お仕事に対しては、“好きか嫌いか”という感情ではやっていません。この世界に飛び込んだきっかけは『ラブライブ!スーパースター!!』のオーディション。もちろん、澁谷かのんになりたくて始めたお仕事ですが、お仕事をさせていただく中で、“好き”という感情だけでは頑張れないものもあるということに気付きました。それでも頑張れるのは、この仕事を『好きだから』という理由だけでやっていないから。私は、お仕事を通じて自分の限界を知りたいと思っているんです。仕事をしながら、『自分は一体どこまで言ったら揺らいでしまうのか』とか『こういうときに、自分はこうするとリラックスできるんだ』、『ここが自分の限界なんだ』ということを知っていく。そして経験を重ねて、限界地点が前よりも上になっていたり、自分が成長していたりするのを感じるのが楽しいし、そういう経験がこの先の人生に役立っていくんじゃないかなと思っていて。もちろん純粋に楽しいお仕事もありますし、今はいろいろなお仕事をしながら、自分のことを知っていっているという感覚です。このお仕事をさせてもらうまでは、そんなことを考えたこともなかったので、今こういう機会をいただけてありがたいなと思っています」

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