2013年の10月から2018年の9月まで、「ミュージックステーション」のサブMCを務めてまいりました弘中綾香と申します。よろしくお願いいたします。
――勝手知ったるスタジオですが、いかがですか?
私がやっていた頃とはセットが変わっています。ちょっとずつ進化しているんですよ。
――鈴木アナの印象は?
私は鈴木さんの新人研修を一度担当したことがあります。小柄で小動物みたいなかわいらしさがある一方で、研修ではすごく前のめりで、質問が止まらないんです。「そこまでくる!?」みたいな感じで(笑)。
「すごい! この子、やる気ある!」と思って、私が刺激を受けた部分もありました。本当にやる気があって素晴らしいと思います。私も先輩に支えてもらいましたので、そうやって受け継いだものを引き継いでいきたいなと思いました。
――鈴木アナとタモリさんの初対面VTRを見ての感想をお聞かせください。また、ご自身がタモリさんと初めて会ったときはいかがでしたか?
タモリさんは包容力があるといいますか、きっと大きな懐で包んでくださると思います。「そのままでいいよ」というのはうれしい言葉ですよね。
私は初めてタモリさんにお会いした時のことを正直あんまり覚えていないんです(笑)。それには理由がありまして、私は「10月からキミがMステのサブMCをやるよ」と言われたその足で、ご挨拶に伺うというフルコースだったんですよ。
「夢かな?私が次からMステ!?」と思いながら、急にタモリさんの楽屋に伺ったので、「え、本物!?」という感じで、あまり会話をすることもできず、「弘中綾香です。よろしくお願いします!」とだけ言って帰ったという印象しかないんです。そういう時期もありましたね(笑)。
――タモリさんから掛けられた言葉で「これだけは忘れられない」という言葉は?
私も「生放送に反省はいらない」という言葉をいただいたことがあります。「生放送は同じ瞬間が二度と起こることはないから、一瞬一瞬を反省しても意味がない」と、仰っていたんです。
「ミュージックステーション」って、毎回放送後にスタッフの皆さんと私たちで反省会をするんですけど、その反省会にも「行かなくていいよ! 飲みに行こうよ!」という感じで…実はスキップしたことも何回かありました(笑)。
「反省しなくていい」とはいえ、しちゃうんですけど(笑)、タモリさんは“くよくよするな”ということを仰りたかったんだと思います。
――(鈴木アナから先輩へ質問)一番気を付けていたこと、意識していたことは?
生放送なので、まずは体調管理です。本当に私たちは体が資本なので、風邪をひいたり、体調を崩してしまったら、いろんな方にご迷惑を掛けることになるので、とにかく体調管理!これから4年間、5年間くらいは風邪をひかないようにしてください(笑)。
(鈴木アナから体調管理法を聞かれて)シンプルに手洗い、うがい!睡眠も大事ですよ。そして、栄養!ちゃんと食べてね。
あとは並木ちゃんも言っていたけど、臨機応変に対応する、生放送を楽しむという気持ちが大切だと思っています。新人の時やまだ慣れていない時だと、「台本に沿って進行しよう」とか、「あぁ時間が…!」って思ってしまうんですけど、スタジオに流れている空気や、アーティストの皆さんとのお話を楽しんで、あまり固執せず臨機応変に楽しんでください。
――(鈴木アナから先輩へ質問)「ミュージックステーション」を担当したことによって、ほかのお仕事にも生かせているなと思うことは?
人脈です。「ミュージックステーション」でないと出会えない方っているんですよね。情報番組だとアーティストの方にお会いする機会があまりないんです。5年間「ミュージックステーション」をやらせていただいて、日本のトップアーティストの皆さんにほぼ会わせていただきました。
そのおかげで、今ほかの番組でお会いする時にも、ちょっと踏み込んだ質問ができたり、バラエティー番組の進行がしやすい、ということがあるので、「ミュージックステーションをやっていてよかったなぁ」と思うことばかりです。
皆さんも“Mステをやっていた弘中さん”と覚えてくださっているので、なんとなくアイコンタクトが取れたり、本当に助けていただいています。
――Mステを担当して良かったと思うこと、一番印象に残っていることは?
「ミュージックステーション」という番組が、ホームというかふるさとというか、そういう存在になったことが一番だなと思っています。今の鈴木さんのように、まっさらの状態でMステに入って、制作の先輩に教えていただいたことも多いですし、今もこの場所に来るとその時の気持ちに戻れるというか、初心に帰れる場所だと思っています。
卒業してからも「Mステに恩返ししたい」という気持ちが大きかったので、私のモチベーションの泉(笑)…モチベーションの基になっている番組だなと思います。
印象に残っているのは30周年記念で行った「ウルトラFES 2018」の10時間の生放送です。テレビ朝日を通しても10時間の生放送というのは初めてでしたし、もちろん私の人生の中でも初めてのことで、いろいろと初めて尽くしではあったんですが、アーティストの方と作り上げる気迫といいますか、スタジオに渦巻く空気がすごかったんです。
あの緊迫感と、「いいものを届けたい!」というみんなの気持ちが一緒になった瞬間というのが忘れられません。あれを超えるものがこれからのキャリアであるのか心配になってしまうくらい印象に残っています。
――「ミュージックステーション」を卒業してからタモリさんとは交流がありますか?
金曜日にはタモリさんがいらっしゃるということが分かっているので、私が違うスタジオで収録している時などにも楽屋に遊びに行かせていただいたりしています。たわいもない話をさせていただくことが多いですね。また、一緒にお食事をさせていただいたり、卒業してからも気に掛けてくださっている、と私は信じています(笑)。
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