コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは人気ブロガーのチリツモルさんがTwitterに投稿した『結婚の挨拶の時のこぼれ話』。自身が夫とともにに結婚の挨拶をおこなったときの話が描かれている作品だ。Twitterでは2022年11月14日時点で6.1万件の「いいね!」を集め、リツイートも3500件以上に及んでいる。ほっこりしつつもクスリと笑える同作について、作者のチリツモルさんにお話を伺った。
作中でチリツモルさんは、実家へ結婚の挨拶に行った後、同じく結婚報告のため祖母宅にも足を運んだ。緊張の空気に包まれた2人とは裏腹に、登場した祖母は軽いノリ。夫が祖母に自己紹介をすると、祖母は「はじめまして、婆さんです」と返答。チリツモルさんは心の中で「婆さん」に大きなツッコミを入れる。一方で夫は、緊張が解けぬまま結婚の報告をおこなう。
祖母は「そうかね」とつぶやく。そして少しの間を置いて、目尻に涙を浮かべた。やがて祖母は堪えきれなくなり、ポタポタと目から滴を落としながら「…嬉しい。おめでとう」と言う。「ずるいよ婆さんッ」と心の中で叫びながら、チリツモルさん夫婦は涙をこらえるのだった。
祖母と夫婦が抱く嬉しさと感謝の気持ちが巧みに表現されていて、感動的な場面で終わりを迎えた……と思いきや、おまけに投稿されたもう一コマに見事なオチが。祖母への挨拶の前、チリツモルさんの父親は、「結婚をお許しいただきたく」というチリツモルさんの夫の言葉に、至極軽いノリで「うん、どうどっ(どうぞっ)」と即答していたというのだ。「婆さんの爪の垢を煎じて父に飲ませたい」という一言により、作品は暖かい雰囲気で締めくくられる。同作には「婆さん泣けるよぉ」「とてもほっこりしました」といった心温まるコメントが寄せられている。
――『結婚の挨拶の時のこぼれ話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
家族と思い出話をした時に、そういえばそんなことがあったなぁと思い出したことがきっかけでした。実父があっさり承諾したのもなかなか驚いたけど、祖母が泣いてくれたこともすごく記憶に残っていて、せっかく絵を描いてるから残しておきたいなぁと…。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
祖母の自己紹介が「婆さんです」だったところです。ちょっと緊張していたので、不意打ちの婆さんに吹き出しました。おかげで緊張もほぐれましたね。
――結婚の挨拶はとても緊張する場面かと思います。まさに挨拶が間近に迫っている人たちにアドバイスするとしたら何と声をかけますか?
もう…頑張ってくださいとしか…!
――たくさんの反響があったかと思うのですが、中でも胸に響いた声、あるいは注目したコメントなどがあればぜひ教えてください。
「うちもおばあちゃんが生きていたら、こんなふうに泣いてくれたかな」というようなコメントがあったのをみつけました。コロナでなかなか会えない家族のことや、お盆の時期だったこともあって、亡くなったご家族のことを想うきっかけになっていたりいろんな想いでエピソードを読んでくださる方がいて、とても嬉しかったです。
――今後の展望や目標をお教えください。
家族みんな健康で、自分も無理なく楽しく絵を描いて過ごす! です!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします
いつもお優しい言葉や反応をありがとうございます。これからも元気を補充しに読みに来てください。
チリツモルさんはTwitterだけでなく、自身のブログ「チリツモブログ」にもマンガを投稿。日常を描いた作品のほか、オリジナルの恋愛マンガも見ることができる。気になった人はTwitterだけでなく、チリツモブログにアクセスしてみよう。
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