兒玉遥、充実した俳優活動への思いと過去の悩み「アイドルの頃は心身のコントロールが上手じゃなかった」

映画「空のない世界から」で主演を務める兒玉遥にインタビュー撮影:山田健史、メーク:宮本圭歌

HKT48を卒業し、俳優活動を本格化させている兒玉遥が、主演映画「空のない世界から」(10月21日[金]から全国公開)で母親役に初挑戦する。同作は、日本におけるシングルマザーの現状や、親や育った環境の影響で無戸籍となってしまった子どもの現実に焦点を当てた物語。それまで結婚や子どもを持つことにあまり関心がなかったという兒玉だが、作品を通して母としての愛情を疑似体験したのだそう。兒玉にインタビューを実施し、3年目となった俳優業についてや作品から得た刺激、結婚観を聞いた他、6年ぶり2冊目となる写真集「Stay 25」(ワニブックス)を11月25日(金)に発売するなど、グラビアでの活躍についても語ってもらった。

初めて挑む役に「女優・兒玉遥を知っていただくにはすごくいい機会」


――まずは本作の台本を読んだ印象を聞かせてください。

今までやったことのないような役だったので、女優・兒玉遥を知っていただくにはすごくいい機会になると思いました。アイドルをしていた頃の名残なのか、明るい役や学生の役がどちらかというと多かったので、今回のような“陰”なイメージのある役柄はすごくやりがいがあるなと感じました。

――新たな挑戦に難しさはありましたか?

難しかったです。自分の中でイメージを固めるのに時間がかかりました。監督とたくさんディスカッションをしてイメージのすり合わせをしたり、シングルマザーや無戸籍を題材に取り上げている映画を見て研究したりしました。

兒玉遥撮影:山田健史、メーク:宮本圭歌


子どもに対する愛情というものを疑似体験できた


――実際に演技ではどんなことを意識したのでしょうか。

「母親」としてのたたずまいって、子どもを産んでいない女性とはまた違うところがあると肌で感じていたので、それを醸し出せるか、ということを意識しました。自分にとっては想像の世界でしかありませんでしたが、自分なりに役を作り込んで、子どもに対する愛情というものを疑似体験できたのかなと思っています。

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