森みはる、ニジマス解散と自身の今後「『芸能はもうやらないかな』と思った」

森みはる(26時のマスカレイド)撮影:山田健史/スタイリスト:池田めぐみ

ファンから届くメッセージは温かいものばかり


――解散を発表した後、ファンの方の反応はどう受け止めていましたか?

解散を発表した日は、特にSNSを見ないようにしていました。悪いことが書かれるとか、そこまで思っていたわけではないんですが、ちょっとでも傷つく言葉が目に入ったら、いつも以上に刺さってしまいそうだなと思って。

それでも、やっぱり反応は気になってしまってちょっと見てみたら、ファンの方のSNSでは「なんで」と。怒りも悲しみもたくさん感情が動いているのを見ました。解散については、自分の中でも消化した振りをしているだけで消化しきれていなかったり、悔しい気持ちももちろんあったりしたので、「そりゃそうだよね」とも思いました。

だけど、リプライやDMで私たちに向けて直接届けてくれるメッセージは全部温かいものばかりなんです。「みんなが決めたなら応援するよ」とか「最後まで頑張ってね」とか。そういう言葉がすごく多くて、感情はすごく揺さぶられているはずなのに、私たちには気持ちを整理して、我慢しながら言葉を掛けてくれているのかなと思って、すごく気を使ってくれているな、優しいなと感じました。

何も言えないのも苦しかった


――ネガティブな反応もあったのでしょうか?

もちろんありました。「まだ武道館に行ってないのになんで」とか。「私だってそうだよ」と言いたくなってしまいますが、言えないですよね。解散発表の前日は「明日お知らせがあります」と、渋谷のスクランブル交差点のビジョンなどで映像を流してもらったんです。ちょっと楽しみにしてくれていたり、「嫌な予感はするけど、そうじゃないよね」という感じの人もいたりして。そういう中での解散のお知らせだったので、「期待させておいて、こんなのはないだろう」という反応もありました。

もちろん気持ちは分かります。「そうだよね、そう思うよね」って。仲が悪かったとか、解散しろと言われたとか、そういう事実はないですし、ファンのみんなからしたらニジマスはこれからもどんどん大きくなるんだろうなと期待してもらっていたからこそ、「なんでなんだ」という感情は大きかったと思います。他のメンバーはどう思ったか分からないですが、私は「分かるな、そうだよな」という思いが大きかったから、何も言えないのも苦しかったです。

森みはる(26時のマスカレイド)撮影:山田健史/スタイリスト:池田めぐみ


日本武道館に立ったことで解散への思いにも変化


――発表から現在(10月)まででおよそ半年ほどたちました。発表以降、念願であった日本武道館の舞台に立つこともかなえた皆さんですが、その後に心境の変化はありましたか?

やはり武道館に立てたことは私の中で大きくて、それから解散について、ちょっと消化できるようになっているのかなと思います。それがもしなかったら、分からないですね。ファンの人にも申し訳ないし、メンバーにも失礼だけど、今でも、もしかしたらずっと辞めたくなかったかもしれません。

今は一番大きな夢をかなえられたから、ネガティブな感情はないです。ファンの方も同じように思ってくれている感じはしていて、消化はできていないかもしれないけど、受け入れようとしてくれているのはすごく見えるし、気持ちを切り替えようとしている感じ。「悲しんでも仕方ないから最後まで楽しむって決めたよ」とか、そういうふうに伝えてくれる方もいます。

私、もしかしたらファンの方と同じ気持ちの動きをしているのかもしれません。決してネガティブな解散じゃないというのは大前提で、今でもどうしてもやっぱり許せない、嫌だと思ってくれる方は、全然その気持ちは変えなくていいと思うんです。私自身も、何年たってもずっとこのグループが好きだから、嫌だと思ってしまうのはしょうがないかなって。嫌だと思ってもらえるほど、その人の人生の中でニジマスの存在が大きくて、すごく好きでいてくれたんだなと思えるので、それに関してはありがたく、受け止めます。