吉沢亮が見せた、美しくも切ない泣きの演技に称賛が集まるスタートに<PICU 小児集中治療室>

2022/10/11 11:18 配信

ドラマ レビュー

北海道で生まれ育ち、小児科医になった主人公・武四郎を演じる吉沢亮(C) フジテレビ

吉沢亮が主演を務めるドラマ「PICU 小児集中治療室」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)の第1話が10月10日に30分拡大で放送。吉沢演じる新米小児科医が見せた涙が多くの視聴者の心をとらえた。(以下、ネタバレがあります)

北海道を舞台に、小児医療を描く


同ドラマは「大規模なPICUの運営は極めて困難」とされる広大な北海道で、吉沢演じる“しこちゃん先生”こと新米小児科医・志子田武四郎が先輩医師らと共に、どんな子どもでも受け入れられるPICU(Pediatric Intensive Care Unitの略称で小児専門の集中治療室のこと)を作るため、そして、1秒でも早く搬送できる医療用ジェット機の運用を実現するために奔走する姿を描く。

“子どもの命”をテーマに「生きるとは」「命とは」「家族とは」という問いに、真正面から向き合うメディカル・ヒューマンドラマとなる。

武四郎の上司で、日本各地でPICUの整備を推し進めてきた小児集中治療のパイオニアである植野元を安田顕、武四郎と同時期にPICUに配属された救命医・綿貫りさを木村文乃、植野にヘッドハントされてPICUにやってきた看護師・羽生仁子を高梨臨、武四郎の幼なじみの救命医・矢野悠太を高杉真宙、同じく幼なじみの小児外科医・河本舞を菅野莉央、武四郎が子どものころから好きだった涌井桃子を生田絵梨花、女手一つで武四郎を育てた母・南を大竹しのぶが演じる。

第1話から悲しい展開が続く…

第1話から悲しい出来事が続いた。冒頭では、北海道でロケをしていた人気子役の女の子が亡くなった。武四郎は、彼女が撮影スタッフの車で病院へと運ばれるところを、幼なじみの悠太たちと遊びに来ていた先で見かけていた。彼女が亡くなったことを知ると、「さっきまで生きてたじゃん…」とつぶやいた。

その3年後、「親を安心させたくて医者になった」という武四郎は、実家から通える病院であれば何科でもよいという考えで、丘珠病院の小児科医になっていた。ある日、新設されたPICUへ異動を命じられるのだが、正式なスタッフは、植野、羽生、綿貫だけという圧倒的な人材不足だった。そんななかで発症から4時間も経過した少女が運び込まれ、懸命の治療がされるが、亡くなってしまった。