スティーブン・キングの小説を原作に、スタンリー・キューブリック監督が手掛けた伝説的傑作「シャイニング」。今なおホラー映画の金字塔として愛される「シャイニング」の40年後を描いた続編「ドクター・スリープ」が映像配信サービス・dTVにて配信スタートした。
「シャイニング」で描かれたのは、雪山に佇む呪われたホテル・オーバールックホテルで起こった惨劇。それは、冬の間のホテルの管理を請け負った小説家のジャックが、ホテルの呪われた力に取り憑かれて発狂し、妻と息子を殺そうとした挙げ句に死亡した事件。
その40年後を描いた続編「ドクター・スリープ」は、父親ジャックの凶行から生き延びた息子・ダニーを主人公とした物語だ。大人になったダニーは、ホテルでの体験がトラウマとなり、アルコール依存症に悩まされながら孤独に生きていた。
そんな時、謎の少女・アブラからダニーにメッセージが届く。特別な力を持ち、あるカルト集団が連続殺人を犯していることを察知したというアブラ。アブラと交流する中で、自身もアブラと同じ特別な力を持っていることに向き合ったダニーは、ともにカルト集団を追い始める。
やがて、最後の戦いの舞台として、ふたりはあの呪われたホテルに足を踏み入れることに。因縁の場所で、ダニーは何かを目にする。
今作でメガホンを取ったマイク・フラナガンは、ホラー映画の新鋭と呼ばれる監督。自ら脚本も担当し、キングの原作小説と映画「シャイニング」両方に深いリスペクトを持った作品を作り上げた。
「シャイニング」では深く描かれていなかったダニーが持つ特別な力・シャイニングをしっかりフィーチャーし、キングの世界らしい「人ならざる者」との戦いや、ファンタジックな要素もたっぷり。
そして何より、オーバールックホテルが再び登場する後半は、映画「シャイニング」のオマージュの連続。BGMから画角、徹底して再現したセットなど、「シャイニング」ファンは必見の仕上がりとなっている。
ダニーを演じるのは、「スター・ウォーズ」シリーズや、「プーと大人になった僕」など、幅広い作品で活躍するユアン・マクレガー。数奇な運命に翻弄されながらトラウマと対峙していく複雑なキャラクターを、繊細に演じ切っている。
ダニーと少女アブラとの心温まる交流など、ヒューマンドラマとしても楽しめる「ドクター・スリープ」はdTVにて配信中だ。
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