WOWOWで6月29日(木)~7月3日(月)に生中継する「全米女子プロゴルフ選手権」の現地リポーターにプロゴルファーの古閑美保が就任。その発表記者会見が行なわれた。
LPGA女子ゴルフツアーのなかでも5大会しかないメジャー大会。賞金・コースの難易度ともに世界最高峰を誇り、6月はメジャー大会の第2戦「全米女子プロゴルフ選手権」がいよいよ開幕する。今年はアメリカ・イリノイ州のオリンピア・フィールズCCが舞台。賞金総額は350万ドルにのぼり、メジャー大会でもトップクラスだ。
現地リポーターを務める古閑は「コースの状態や風の重さなど、現地でしか分からないことをプロの目線で伝えたい」と意気込む。
昨年はカナダのブルック・ヘンダーソンが、18歳9カ月で大会史上最年少優勝を果たした。連覇を狙うヘンダーソン、今シーズンのメジャー初戦「ANAインスピレーション」を制したユ・ソヨン(韓国)、世界ランキング1位(5月30日現在)のリディア・コ(ニュージーランド)、地元アメリカの“飛ばし屋”レクシー・トンプソン、昨シーズンの賞金女王アリヤ・ジュタヌガーン(タイ)ら、世界のトッププロがハイレベルな戦いを繰り広げる。
なかでも古閑が注目するのは、「やはり世界ランキング1位のリディア・コと安定感抜群のアリヤ・ジュタヌガーンです。2人とも今シーズンはまだ優勝していなくて、リディア・コは不調といわれていますが、メジャー大会ではきっちり上位に顔を出してくると思う。アリヤ・ジュタヌガーンは圧倒的なパワーと飛距離ですね。ポテンシャル的にはナンバー1。とてつもない選手で、個人的にはすごく楽しみです」と、2人の活躍に太鼓判を押す。
対する日本勢は、今シーズン限りで引退を発表した宮里藍、4月にLPGAツアー3勝目をマークした野村敏京らが出場予定だ。
古閑は宮里について「私もシーズン中に引退発表したので、気持ちがよく分かるのですけど、終わるって決めてからのプレーは心の中で変わってくるんです。彼女は“今シーズンが終わるまでは現役です”“優勝する気でいます”といっていますし、覚悟みたいなものを感じました。彼女がここ数年悩むパットなどにかかわるメンタルの部分が、引退発表したことで吹っ切れて、彼女が本来持っていたもの、パットがよみがえる可能性もあるのです。メジャー大会など大きな大会になるほど、飛距離や勢いだけではなく、経験や技術やメンタルなど、すべてがかみ合わなければ勝てない。藍ちゃんには、もう1度すべてがかみ合う時がくるんじゃないかという期待があります」とエールを送った。
日本の女子ゴルフ界を長らくけん引してきた宮里藍。彼女の残り少ない戦いを目に焼き付け、悲願のメジャー制覇に期待しよう。
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