<舞いあがれ!五島編完結>舞の成長、一太のやさしさが染みる 笑顔の別れで2人仲良くトレンド入り

2022/10/14 19:00 配信

ドラマ レビュー

凧が、あがった! 「舞いあがれ!」第10回より (C)NHK

福原遥がヒロインを務める連続テレビ小説「舞いあがれ!」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)の第10回が10月14日に放送され、舞(浅田芭路)の五島での暮らしが終わりを告げた。前日放送の第9回でギクシャクしてしまった一太(野原壱太)との仲直りとさわやかな別れに視聴者からも感動の声が上がり、放送後にはTwitterで「一太くん」と「舞ちゃん」が仲良くトレンドトップ5入りする反響を呼んだ。(以下、ネタバレがあります)

「せっかく誘っちょっとに…」

一太に凧あげに誘われ、迷う舞…「舞いあがれ!」第9回 (C)NHK


同作は、1990年代から現代を舞台に、ヒロイン・舞がものづくりの町・東大阪と自然豊かな五島列島でさまざまな人との絆を育みながら夢に向かっていく姿を描く。

ドラマ「心の傷を癒すということ」(2020年)で阪神・淡路大震災後の“心の絆”をていねいに描き注目を集めた脚本家・桑原亮子氏によるオリジナル作品。第2週「ばらもん凧(だこ)、あがれ!」では、原因不明の発熱を治すため母・めぐみ(永作博美)と離れて祖母・祥子(高畑淳子)のもとでひと夏を過ごした小学校3年生の舞の日々が描かれた。

島の少年・一太と仲良くなった舞。だが、島に来てすぐの頃に“ばらもん凧”あげに失敗し、一太の凧を壊してしまったことを気にしていた。

しばらくして一太の弟・慶太が生まれ、一太らは慶太のために作られた特大のばらもん凧を上げることに。第9回では、「舞も一緒にあげんば!」と一太に誘われた舞が「私は無理や。でけへん」としり込みしてしまう展開が描かれた。断られた理由がわからない一太は「せっかく誘っちょっとに。もうよか」と怒ってしまい、2人の仲はギクシャク…。

めぐみにも変化「舞の気持ちは?」

「舞いあがれ!」第2回 (C)NHK


しかし第10回では一転、一太を訪ねて「私も、ばらもん凧あげたか!」と自分の気持ちを堂々と口にする舞の姿があった。

実は前日、舞は祥子の勧めで大阪に電話をかけ、めぐみに「どない思う?」と相談したのだった。そこで“こうしたら?”と大人の正解を提示したくなるのをこらえ、「舞の気持ちは?」と問い返しためぐみの変化にもグッとくる。登場人物一人ひとりの成長がしっかり描かれるのも、この作品が多くの視聴者に支持されるゆえんだ。