――北沢タウンホールは、ロッチのお二人にとってもなじみの深い劇場だと思います。
コカド:そうですね。結構昔からやらせてもらっています。でも、改修工事をして。
中岡:その時に一回離れてしまって。
コカド:そう。しばらくやっていなかったんですけど、久しぶりにタウンホールでやらせてもらいました。
――特典映像では、タウンホールの周囲にあるオススメのお店を紹介していますよね。
コカド:お店の開店時間より前とかだったので、店の中に入らず店前だけでしたけど(笑)。
中岡:特典映像も、昔やったら「僕たちはこんなんですよ!」って、自分たちのことをもっと知ってもらえる内容にしていたんですけど、14回目ぐらいになってくると、自分たちのことよりも来てくれた人に楽しんでもらいたいという気持ちの方が強くて、「見終わった後、帰りにどこどこでご飯を食べたらいいよ」っていう内容になっています。
コカド:「行ったけど、いっぱいで入れなかったです」って言われましたけど(笑)。
――まだまだ“コロナ禍”と言われていますけど、ライブの状況などはどんどん変化してきているんじゃないですか?
コカド:それは感じていますね。2021年の単独ライブは座席が一つ飛ばしで、キャパの半分のお客さんしか来てもらえなかったんです。でも、このライブでは一つ飛ばしじゃなく全ての席に座ってもらえたので、熱気とか笑い声が全然違いましたね。今思うと、2021年の単独ライブはちょっと寂しい感じやったなぁって思います。
中岡:うん。2021年の単独ライブの時は、“笑いが減ったなぁ”っていう感覚はそんなになかったんですけど、今回のように満席でやれた時に、「こんなに笑い声が違うんや!」って改めて気付いたところがあってうれしかったです。
コカド:単独ライブではないんですけど、以前「笑い声を出さないでください」っていうところもありましたからね。
中岡:あったなぁ。どこかの学園祭やったかな。「声を出さないでください」って。
コカド:お笑いライブでそれやと我慢大会ですよね(笑)。
――“単独ライブ”は今後も続けていかれますよね?
中岡:はい。自分らがやっていて楽しいっていうのももちろんですけど、単独ライブを続けていると先輩から「頑張っているなぁ」って褒めてもらえるんですよ。それが単純に気持ち良かったりするんですよね(笑)。せっかく続けてきたものですし、できるだけ続けていきたいです。
コカド:毎回、単独ライブだけで新ネタをやっていて、今回も全部新ネタなんですけど、そういうことを知らない人も多いと思うので、この記事で「ロッチ、単独ライブやってるんや」とか「単独ライブで新ネタが見られるんや」とか、もっともっとたくさんの人に知ってもらえたらうれしいです。
◆取材・文=田中隆信