石川翔鈴、初写真集で“19歳の今”を見せる「年相応のきれいさを更新していける女性になりたい」

石川翔鈴撮影:大野代樹

何かしら挑戦したいと思った一つが「ランジェリー」


――今回はランジェリーにも挑戦されたんですよね。

体を出すのがコンプレックスだったので、普段の私服はボディーラインが出る物はあまり着なかったり、選ばなかったりしていたんです。でも、「ランジェリーに挑戦してみませんか」と言っていただいたので、せっかく写真集を出せるのに何も挑戦しないで今持っている物だけで勝負するのは「もったいない」と思って、何かしら挑戦したいと思ったんです。その中の一つがランジェリーでした。

実際に撮影してみたら、自分で鏡を見るのとプロのカメラマンさんが撮ってくれるのはまったく違うんです。カメラマンさんのおかげで「悪くないかも」って思えました。

――お気に入りのカットを教えてください。

美瑛の2両編成の電車内で撮ったカットがお気に入りです。この撮影の時は、「いいところのお嬢さまが世間知らずで、おばあちゃんの家に一人で初めて電車に乗って行く」という設定で撮りました。私も何も知らない状態で13歳の時に東京に出ることを決めて、右も左も分からなくて不安な気持ちが大きかったんですけど、ワクワクもあったので、この女の子(設定上の女性)と心情が似ていたのかなと思い、気に入っています。

あと、電車内にいた学生さんが(撮影が)終わった後に話し掛けるんじゃなくて、DMで「翔鈴ちゃん、美瑛に来てくれてありがとうございます。何の撮影か分かりませんが頑張ってください」って送ってくれたんです。そういうのも含めて「北海道大好きだな」って思いました。

石川翔鈴写真集「KAREN」より(C)佐藤佑一 (C)玄光社


涙を流した写真は「安堵感と寂しさや悲しさ」


――涙を流しているカットもありましたね。

「全カットの撮影終了です」って言われた瞬間に「終わった」という安堵感と、「終わっちゃった…」っていう寂しさや悲しさがあふれて泣いちゃったんです。そしたら急に「撮るよ!」って言われて、カメラのレンズを見た瞬間を収めていただきました。鼻も赤くなっていますし、本当の感情が出ていました。泣いているところを写真に収められるのって赤ちゃんの時くらいだったので、「こんな顔で泣くんだ」って新しい発見ができました。

――では、セカンド写真集を出したいという気持ちは?

あります。今回はファーストなので、タイトルもシンプルに「KAREN」にしましたが、セカンドはもっとドカンとやりたいです。例えば、もっと大人っぽい写真を並べて「数年で成長したね」「人って変わるね」と思ってもらいたいです。

ちなみに、今回の写真集の撮影最終日に、カメラマンさんやスタッフさん、メークさん、スタイリストさん全員を集めて「全く同じメンバーで数年後また撮りたいですね」って言ったら、みんな「やりたい」って言ってくださったんです。数年後にまた玄光社さんから同じメンバーで作った写真集を出せたらいいなって思います。

25歳になっても大人っぽくなれていない気がするので29歳ぐらいですかね。(今回は19歳だったので)19、29、39、49って、毎回9を狙っていこうかな。10年後は艶っぽい女性になっていたいです。

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