吉沢亮が主演を務めるドラマ「PICU 小児集中治療室」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)の第2話が10月17日に放送された。優しく、幼い患者にも真っ直ぐ向き合う武四郎(吉沢)だが、その思いが医師としての経験の乏しさもあって過ちを生んでしまう展開となった。(以下、ネタバレがあります)
同ドラマは「大規模なPICUの運営は極めて困難」とされる広大な北海道で、吉沢演じる“しこちゃん先生”こと新米小児科医・志子田武四郎が先輩医師らと共に、どんな子どもでも受け入れられるPICU(Pediatric Intensive Care Unitの略称で小児専門の集中治療室のこと)を作るため、そして、1秒でも早く搬送できる医療用ジェット機の運用を実現するために奔走する姿を描く。
“子どもの命”をテーマに「生きるとは」「命とは」「家族とは」という問いに、真正面から向き合うメディカル・ヒューマンドラマとなる。
武四郎の上司で、日本各地でPICUの整備を推し進めてきた小児集中治療のパイオニアである植野元を安田顕、武四郎と同時期にPICUに配属された救命医・綿貫りさを木村文乃、植野にヘッドハントされてPICUにやってきた看護師・羽生仁子を高梨臨、武四郎の幼なじみの救命医・矢野悠太を高杉真宙、同じく幼なじみの小児外科医・河本舞を菅野莉央、武四郎が子どものころから好きだった涌井桃子を生田絵梨花、女手一つで武四郎を育てた母・南を大竹しのぶが演じる。
第2話は、深刻な人手不足のままのPICUにやけどを負った姉と弟が救急搬送された。9歳の莉子(田中乃愛)は軽傷のようだったが、6歳の弟・理玖(中村羽叶)は右肩全体に重度のやけどを負っていた。
取り乱す姉弟の母・京子(紺野まひる)と莉子についているよう指示された武四郎は、莉子の手当てをするうち、気道熱傷も負っていることに気付いた。
そんな莉子からやけどの原因を聞きだした武四郎。シングルマザーで仕事に出ていた京子に代わり、お腹を空かせた理玖のために冷凍の揚げ物を調理しようとして事故が起きてしまったのだった。
「自分のせい」と幼い心を痛めていた莉子の心に優しく寄り添う武四郎だが、その優しさが過ちを生んでしまう。合唱をやっている莉子は、発声できるようになっても元のように歌うことは難しい可能性が。それを京子はこれ以上傷つけたくないと伝えないように植野たちに頼んだ。しかし、目をそらしたことを見抜いた莉子に「本当のことを教えて欲しい」とせがまれ、武四郎は伝えてしまった。
それによって、莉子は絶望し、「歌えないなんて 死にたい」とメモに残して、気管につけられていたチューブを自ら抜いてしまった。
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