声優の浅沼晋太郎と夏目真悟監督が、10月20日に都内で開催された劇場版「四畳半タイムマシンブルース」大ヒット御礼舞台あいさつに登場。それぞれ“12年後の自分”に対して、本音や願望を交えてメッセージを送る場面があった。
同作は、TVアニメ化された森見登美彦の小説「四畳半神話大系」と、舞台で4度にわたり公演され実写映画化もされた上田誠による戯曲「サマータイムマシン・ブルース」の“悪魔的融合”で誕生した森見による小説「四畳半タイムマシンブルース」の映像化作品。灼熱(しゃくねつ)の京都・左京区にある「下鴨幽水荘」を舞台に、突如出現したタイムマシンで昨日と今日を行き来し、右往左往するさまを描く。
舞台あいさつに登壇した主人公・「私」役の浅沼は、一言あいさつを終え「僕すごくビックリしているんですけど、透明の板がないんですね」と、これまでコロナ対策で舞台あいさつやトークイベントで登壇者同士の間を仕切っていたアクリル板がないことに言及する。
続けて浅沼が「あのブーム終わりました?すごくうれしいです」とMCの天津・向清太朗に詰め寄りながら聞くと、向はすかさず「あれブームじゃないのよ。距離的にこれくらい(ソーシャルディスタンス)は開ければいけるだろう…って話をしてるじゃん。(近づいたら)ダメって言ってるじゃん」と後ずさりしながらツッコむなど、2人が旧知の仲ということもあって和やかに舞台あいさつがスタート。
そんな中、アニメの「四畳半神話大系」から12年を経て「四畳半タイムマシンブルース」が劇場公開されたことにちなんで、今から12年後の自分にメッセージを送るとしたら?という質問が。
浅沼は「12年後の浅沼晋太郎よ、リニアモーターカーは走ってますか? まだ、iPhoneはホームボタンがついているやつを使っていますか? 2034年、君は日本を離れて恐らくドバイかモルディブかなんかで余生を過ごしているんじゃないだろうか。きっと、アイドルコンテンツではもう踊れない体になり、ラップをするには舌が回らない体になっているとは思うが、数年前にきっと君のところにオファーがきたであろう、『四畳半タイムマシン・ワンスモア』あの映画良かったよ。たぶん、夏目監督もその頃には大監督になっていて、きっといっぱいダメ出しされただろうけど、また四畳半シリーズができて良かったね。バイバイ!」となぜか“ビデオレター”風に語り掛け、MCの向が「浅沼さん違うのよ。未来へのビデオレターコントやってください、って言ったんじゃないんですよ」とツッコミを入れて、会場の笑いを誘う。
また、自ら言及した「続編」について浅沼は「上田さんの舞台の作品に、サマータイムマシン・ワンスモアっていう作品があるので、それを今度は森見先生が四畳半とまた“悪魔的融合”をしていただけたら。もしかしたら…」と語ると、夏目監督も「ちなみに12年後でも、ありですか?」と提案。浅沼は「ありですよ。(早口セリフの役なので)僕の舌が本当にちゃんと回ればですけど…」と前向きに語った。
一方、夏目監督は12年後について聞かれ「僕は、(2034年なら)住宅ローンがあと4年のはずなんですよ。だから『あと一息だよ』って言ってあげたい」と言うと、会場から笑い声が。
しかし「もっと明るめのないんですか?」とMCの向からツッコまれ、あらためて夏目監督は「この業界って○○監督がいっぱいいるじゃないですか。撮影監督とか美術監督とか、クリエーターの役職として監督がトップで、その上に総監督みたいな…。その総監督になりたい」と野望を語る。
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