全世界が熱狂するサバイバルヒューマンドラマ「ウォーキング・デッド」のファイナル・シーズン(シーズン11)最終章が終盤へ。12年にわたる物語が残り4話で結末を迎えるということで、あらためて注目度が高まっている。そこで、シーズン1から中心人物の1人として物語を盛り上げてきたダリル・ディクソンを演じるノーマン・リーダスについてあらためて紹介したい。(以下、シリーズのネタバレを含みます)
「ウォーキング・デッド」がスタートしたのは2010年。“ウォーカー”と呼ばれるゾンビがはびこる世界の終末を迎えたアメリカを舞台にした、生き残りをかけた熾烈なサバイバルストーリーは、世界中の人たちに衝撃を与え、もちろん日本でも大ヒットとなった。
終わりが近づく現在、5万人もの住人を有する巨大共同体「コモンウェルス」のリーダー、パメラ・ミルトン知事(ライラ・ロビンス)の息子・セバスチャン(テオ・ラップ=オルソン)が死に、10月24日配信の第20話では“パメラの右腕”として仕えていたホーンズビーも死亡という波乱の展開になっている。
保安官のリックと並んで、シーズン1から中心人物として注目されていたのがリーダス演じるダリル。クロスボウの名手で、単独行動を好み、どこか謎めいた存在として登場した。クールで戦闘能力も高く、まさにサバイブするためには欠かせない人物と言える。
シリーズが始まって10年以上がたち、周りの仲間や環境が変わっても、ダリルの根本の部分に変化はない。それは“決してウソをつかない”、“いつも仲間の支えになろうとする”、そして“大切な人のためなら何でもする”ということ。そういうところに視聴者も引かれ、ダリルに対して絶大な信頼を寄せ、そして彼を応援したいと強く願うのである。
ファイナル・シーズンでは、シリーズ史上最も凶悪と言われている集団「リーパーズ(収穫者)」が再登場。ダリルは収穫者の1人がかつて共に暮らした女性(リア)であることを知り、ぼうぜんとした瞬間に捕らえられてしまう。それでも、経験豊富な歴戦の強者であるダリルは奴らの一員になったふりをしながら、マギーら仲間の情報漏洩を避けつつ、離れていても大切な仲間たちを思い、彼らの窮地をさりげなく救っていく。
その後、紆余曲折を経てダリルはコモンウェルスに身を寄せる。そしてパメラ・ミルトン知事、ひいてはコモンウェルスの“隠された真実”が明らかになり、平和な街が一変する中で、パメラはセバスチャンを死に至らしめたユージーン(ジョシュ・マクダーミット)の“仲間”を秘密裏に次々と捕らえ拘束。それを知ったダリルはキャロル(メリッサ・マクブライド)と共に、消えた仲間の居場所を知っているであろうホーンズビーを案内役にして救出へ向かうことに。
シリーズ初期から人気を博したダリル&キャロルのコンビネーションは相変わらずバッチリで、キャロルの危機にはダリルが助けに入り、“温情”で解放したホーンズビーが2人に牙をむけば、今度はキャロルが顔色一つ変えず瞬時にホーンズビーを弓で射抜いた。次回、2人は消えた仲間たちを救出できるのか、が大きな焦点となる。
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