吉沢亮“武四郎”、熱意が実を結んだ温かな涙に感動<PICU 小児集中治療室>

2022/10/25 10:52 配信

ドラマ レビュー

吉沢亮“武四郎”の熱意に視聴者が感動のもらい泣き(C) フジテレビ

吉沢亮が主演を務めるドラマ「PICU 小児集中治療室」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)の第3話が10月24日に放送された。武四郎(吉沢)が流した、これまでとは違う意味の涙が感動をもたらし、Twitterのトレンドでは一時、世界1位にも躍り出た。(以下、ネタバレがあります)

幼なじみの悠太に会いに網走に向かった武四郎

同ドラマは「大規模なPICUの運営は極めて困難」とされる広大な北海道で、吉沢演じる“しこちゃん先生”こと新米小児科医・志子田武四郎が先輩医師らと共に、どんな子どもでも受け入れられるPICU(Pediatric Intensive Care Unitの略称で小児専門の集中治療室のこと)を作るため、そして、1秒でも早く搬送できる医療用ジェット機の運用を実現するために奔走する姿を描く。

“子どもの命”をテーマに「生きるとは」「命とは」「家族とは」という問いに、真正面から向き合うメディカル・ヒューマンドラマとなる。

武四郎の上司で、日本各地でPICUの整備を推し進めてきた小児集中治療のパイオニアである植野元を安田顕、武四郎と同時期にPICUに配属された救命医・綿貫りさを木村文乃、植野にヘッドハントされてPICUにやってきた看護師・羽生仁子を高梨臨、武四郎の幼なじみの救命医・矢野悠太を高杉真宙、同じく幼なじみの小児外科医・河本舞を菅野莉央、武四郎が子どものころから好きだった涌井桃子を生田絵梨花、女手一つで武四郎を育てた母・南を大竹しのぶが演じる。

第3話も広大な北海道の大地ゆえの問題が降りかかった。網走総合病院で救命医をしている親友・悠太からの電話に、どこかおかしいと気付いた武四郎は会いに行く。すると、大型トラックにひかれた7歳の淳之介(松本晃士)が緊急搬送されてきた。悠太は設備が整った大きな病院への搬送を決めるが、濃霧でヘリコプターが飛ばせない。武四郎が植野に連絡すると、ドクタージェットもドクターヘリも出払っていて使えず、防災ヘリを要請してPICUに運び込んだ。

武四郎は植野に治療の決断について問い掛ける

淳之介は一命をとりとめたが、肋骨が刺さった右肺について、全摘出するか、温存するかの話し合いが行われた。今後の人生を考えれば温存が理想だが、植野は全摘出を選択した。

PICUに駆け付けた淳之介の父・亮平(結木滉星)が「先生たちの言うとおりにします」と言いながらも心配する姿に、武四郎は植野に本当に全摘以外に手段がないかと問い掛けた。

植野の判断は変わらなかったが、その思いが羽生によって明かされた。10年前、立ち上げて間もない長野のPICUで淳之介と似た症状の少年に温存の判断をしたが、その術後管理が重要ななかで人手不足から急変に対応できずに亡くなってしまっていた。いまのPICUも、麻酔科医の今成(甲本雅裕)が加わったものの人手不足には変わらず、そのリスクがあったのだ。