「貞子は、実在の女優としてマネジメントしています」貞子のプロデュース担当者が語る、世界を目指すIP戦略

グローバル展開を意識した10年計画を遂行中

「Dead by Daylight SADAKO RISING」(C)2015-2022 BEHAVIOUR, DEAD BY DAYLIGHT and other related trademarks and logos belong to Behaviour Interactive Inc. All rights reserved.※10月27日モバイル版も配信開始!


貞子は2022年3月、世界的サバイバルホラーゲーム「Dead by Daylight」とコラボし話題となった。また大阪松竹座にて10月25日まで公演が行われた「日本怪談歌舞伎(Jホラーかぶき)貞子×皿屋敷」にも登場。こういった多様な広がりは、今安さんらを中心とした積極的なアプローチで実現していったものだ。

「貞子の今後の展開については10年プランを作って毎年更新し、(原作者の)鈴木(光司)先生とも共有しているんですが、ここ5年くらいはグローバルを意識した計画になっています。YouTube進出や『Dead by Daylight』コラボ、歌舞伎コラボはその一環です」

特に日本の伝統文化である歌舞伎は、グローバル展開を見据える中で長年コラボしたいと考えていたが、伝統芸能であるがゆえになかなかハードルも高く、今回が念願の実現だという。いわば“貞子のマネジメント”である今安さんは、歌舞伎での貞子をどう見せたのか。

「舞台だと映画のように小さな動きだけでは映えないので、演出家の方には貞子が品格のある女性であるということだけお伝えして、あとはお任せで。歌舞伎という場でいちばんいい形に見えるようにしていただいています」


YouTubeを開始した理由のひとつも、もちろんグローバル戦略だ。既にハリウッドでのリメイク歴もあり、貞子の海外認知度は高い。動画には最初から英語字幕をつけ、海外ユーザーにも視聴を広げようとしている。実際。外国語のコメントも多数見られ、東南アジア、アメリカなどからの反応があるという。