フジ系7月期の日9ドラマが、「警視庁いきもの係」に決定した。警視庁総務部総務課・動植物管理係(通称・いきもの係)という架空の部署を舞台に、たたき上げの鬼警部補と新米巡査のコンビが、動物の生態をもとに事件を解決していく異色のコメディーミステリーだ。
大倉崇裕の小説を原作に敷いた本作。主演を渡部篤郎が務め、ヒロインには橋本環奈が抜てきされた。橋本は、テレビドラマ初のヒロイン役となる。
渡部が演じる主人公・須藤友三は、元捜査一課の敏腕刑事として活躍していたが、ある事件で負傷。いきもの係と呼ばれる窓際部署に異動となる。須藤は、いきもの係で橋本演じる新人巡査の薄圭子と出会う。圭子は事件に興味がなくマイペースな性格だが、動物への幅広い知識と鋭い洞察力を駆使し、須藤と共に事件を解決に導いていく。
共演は、須藤の後輩で、須藤とコンビを組んでいた捜査一課の巡査部長・石松和夫役の三浦翔平、須藤の元上司であり捜査一課管理官・鬼頭勉警視役の寺島進。いきもの係で唯一の事務担当職員として働く田丸弘子を浅野温子が演じる。
ほか、長谷川朝晴、石川恋、でんでん、清原翔らの出演も決定。さらに、総務課の飼いネコとなったナオミ役で、スコティッシュフォールドのティティが登場する。
ネコのティティ以外にも、毎回さまざまな動物たちが登場することも本作の魅力の一つ。第1話にはジュウシマツ、第2話はペンギン、このほかヤギやフクロウ、リスザルなどバラエティー豊かな動物たちが登場し、本作を彩っていく。
――演じる「須藤友三」というキャラクターの感想を教えてください。
今まで、いろいろな刑事役を演じてきましたが、個人的にはコメディーが好きなので、「ビター・ブラッド~最悪で最強の親子刑事~」(2014年4月期フジ系)で演じた刑事は印象に残っています。本音としては一生、ああいう(コメディータッチの)役を演じたいです(笑)。
ですので、須藤友三を演じられることを楽しみにしていますし、こんなに気合が入っていることは久しくないです。まずは原作ファンの方々の期待を裏切らないことが第一ですし、大倉先生の世界観を大事に演じていきます。
――共演は橋本環奈さんです。
連続ドラマ初ヒロインで、まだお若く大変だと思いますので、彼女のことを支えていきたいです。プレッシャーも感じていらっしゃるはずです。キャリアのある人たちが、彼女を守っていかなくてはいけないと思います。
――動物は好きですか?
17歳くらいから乗馬をやっています。俳優歴より乗馬歴の方が長いので、ウマが一番好きですね。ドラマにウマは登場しないかもそれないので残念です(笑)。
――最後にメッセージをお願いします。
原作が本当に面白いですし、撮影スタッフも信頼のおける方々ばかりです。これまで培ってきた僕自身の経験値をミックスさせて、面白い作品に仕上げたいです。
――連続ドラマ初ヒロインです。
お話を聞いた時は、本当にびっくりしました。1クールという長期間の撮影に、今からワクワクしています。
今回のために、原作をすべて読ませていただきました。須藤と圭子のコンビのやり取りや関係性が大好きなので、撮影がより楽しみです。
――演じる「薄圭子」というキャラクターの感想は?
誰にも物おじせず、大好きな「いきもの」のことばかり考えている女性です。
人よりも「いきもの」の方が上という優先順位に基づいた発言が、すごく面白くて、かわいらしいです。
――初の警察官役ですね。
女性警官の制服が似合うのか心配でした(笑)。でも原作を読むと、圭子にとって制服はコスプレで、似合っていない方が良いと気付いて安心しました(笑)。
初めて実際に制服を着て、自分自身でも良い感じにコスプレ感が出ているなと思います(笑)。
――渡部篤郎さんとの共演について感想を教えてください。
ずっとテレビで見ていた方ですし、年齢も離れているので緊張しています。
原作同様に、須藤と圭子の良いコンビを築いて、スピーディーでコミカルな掛け合いができるよう心掛けます。
――動物は好きですか?
中学生のころにハムスターを飼っていたんですけど、寿命が短いので亡くなってしまって。すごくかわいくて、多分、ハムスター界で一番かわいかったと思います(笑)。
ペットを飼いたいと思うんですけど、一人暮らしもしたいので、お世話ができないとかわいそうですし、家を出る時に別れがつらくなりそうで、今は保留中です。もし飼えるとしたら、猫を飼いたいです。昔は犬派でしたが、最近はよく猫の動画を見ていて、あのマイペースぶりにやられてしまってます(笑)。
――最後にメッセージをお願いします。
日曜日は一週間の中で一番休息できる日だと思いますので、家族みんなでこのドラマを見ていただきたいです。
「いきもの」もたくさん出てくるので、見ているだけで癒やされると思います。それに、推理物としても大人からも子供まで楽しめる作品になると確信していますので、ぜひご家族でご覧ください!
警視庁捜査一課で“鬼の須藤”と恐れられた敏腕刑事の須藤友三(渡部篤郎)は、ある事件で銃弾を頭部に食らい負傷。捜査一課管理官の鬼頭勉(寺島進)から異動を命じられ、「総務課・動植物管理係」に配属となる。そこは“警視庁いきもの係”と呼ばれ、容疑者のペットを保護する窓際部署だった。巡査の薄圭子(橋本環奈)が一人だけ所属し、事務員の田丸弘子(浅野温子)と、受付の三笠弥生(石川恋)がいるほか、元刑事の二出川昭吉(でんでん)がたまに遊びにくる程度だった。
そんな須藤は、弘子から立てこもり事件の現場へ行くよう促される。言われるままに現場に向かうと、須藤が捜査一課時代の相棒・石松和夫(三浦翔平)や、元同僚の日塔始(長谷川朝晴)、桜井薫(清原翔)らが立てこもり犯に投降を呼び掛けていた。
須藤に気付いた日塔は、「あんたの現場はあっちだ」と、近くの路上を指す。そこには排水管にはさまった猫を助けようとする圭子の姿が。驚く須藤に、圭子は「これが自分たちの仕事だ」と言い放つ。
後日、石松が仕事の依頼にいきもの係へ訪れる。ある死体遺棄事件の容疑者が飼っているペットの保護を頼みたいという。須藤と圭子は、容疑者が住むマンションに向かうと、そこには五つの巨大な鳥かごに合計100羽もの小鳥を見つける。室内を見て歩いた須藤は、ある違和感を覚える。
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