福原遥がヒロインを務める連続テレビ小説「舞いあがれ！」(毎週月～土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月～金曜の振り返り)の第19回が10月27日に放送された。人力飛行機に青春を懸けるサークル「なにわバードマン」の面々がにぎやかに飛行機を手作りする中、異彩を放つのが、トレーニングに打ち込むパイロット・由良冬子(吉谷彩子)。彼女の“飛ぶこと”への思いが丁寧に描かれた。(以下、ネタバレがあります)
同作は、ドラマ「心の傷を癒すということ」(2020年、NHK総合)で注目を集めた脚本家・桑原亮子氏によるオリジナル作品。飛行機にあこがれを持つヒロイン・舞がものづくりの町・東大阪と自然豊かな五島列島でさまざまな人との絆を育みながら夢に向かっていく姿を描く。
「イカロスコンテスト」に予選落ちしてしまった人力飛行機サークル「なにわバードマン」だが、面々は女性パイロットによる記録飛行に目標を変更し、ふたたび活動を再開。舞も新入部員として、翼づくりに明け暮れた。
チームのパイロットを任されているのが、2回生の由良冬子(吉谷)。初対面で翼に触れようとして由良に怒られてしまった舞も、由良について「意志が強くて頑張り屋で、自分が建てた目標に向かって真っすぐ突き進んでる先輩。カッコええんやで」と話すなど、憧れを持っている様子。
第19回では、そんな由良にスポットが当たった。
部室でひたすらトレーニングに没頭する由良。サークルの飲み会でも料理にはほとんど手を付けていないようだが、それも飛行までの準備の一環だという。
設計担当の3回生・刈谷(高杉真宙)の「(制作中の人力飛行機“スワン号”は)飛ぶ当日の由良の体重と体力に合わせて設計してある。今よりもっと軽くて、もっと体力のある由良に。だからああして、体重制限とトレーニングを頑張ってる。最高に仕上がった飛行機と、最高に仕上がった由良が、未来で待ち合わせしとる」の言葉に、舞の目がいっそう輝いた。