スター・ウォーズ「キャシアン・アンドー」水面下で反乱分子の動きが活発に “大物”同士の対峙にゾクゾク

2022/10/27 20:17 配信

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「キャシアン・アンドー」第8話がディズニープラスで配信された(C) 2022 Lucasfilm Ltd.

「スター・ウォーズ」シリーズのオリジナルドラマ第4弾となる「キャシアン・アンドー」。2016年に公開された「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」に登場する、情報将校のキャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ/日本語版の声:加瀬康之)が主人公の今作。10月26日に配信された第8話では、反乱分子による帝国基地強盗事件以来、帝国軍の締め付けが強まり、どの惑星にも息苦しさが漂っていた。そんな中、主人公のキャシアンは逃亡先の避暑地で誤認逮捕され、問答無用で6年の刑期を課せられていた。(以下、ネタバレを含みます)。

同作は、「ローグ・ワン」より5年前の帝国軍が銀河を支配する暗黒の時代を舞台に、「スター・ウォーズ」の世界において、常に要となる存在だった反乱軍の誕生を描く物語。毎週水曜にディズニープラスで独占配信されている。

キャシアンを追う帝国保安局のデボラとシリル・カーンが対面

「キャシアン・アンドー」第8話より(C) 2022 Lucasfilm Ltd.


第8話では、帝国保安局の優秀な女性捜査官・デドラ(デニース・ゴフ)と、キャシアンに執着する元捜査官のシリル・カーン(カイル・ソーラー)がついに対面する。とはいえ、立場は対等ではなく、シリルは呼び出しを食らって、帝国保安局に連れてこられたのだった。親戚のツテでどうにか標準局に再就職したシリルだったが、自分たちを出し抜いて逃亡したキャシアンのことが諦めきれずに何度も捜査要請を出していたのだ。一方、反乱分子を追うデボラも軍の盗品からキャシアンの存在にたどり着き、シリルのことも知ったというわけだ。

デドラは捜査協力をしてほしいわけではなく、調書内容が正しいか確認してほしいだけだったが、自らの有能さを信じるシリルは自分を売り込む。しかし、相手にしてもらえないと、今度は珍しく強気な態度を見せた。彼はこれまで権力に従順だったが、デドラには高圧的な態度を示したということは、もしかするとミソジニー(女性蔑視、女性嫌悪)なのかもしれない。

行き過ぎた執着心と独りよがりの正義感、強過ぎる自尊心…。彼の多くの姿が垣間見えたこのシーンは、彼がたどる人生を暗示していたように感じる。

地元の旧友と、共に戦った反乱分子もキャシアンを捜索

「キャシアン・アンドー」第6話より(C) 2022 Lucasfilm Ltd.


その頃、キャシアンを捜しているのは、帝国サイドだけではなかった。フェリックスにいるキャシアンの義母・マーヴァ(フィオナ・ショー)が倒れたため、旧友であり、反乱分子でもあるビックス(アドリア・アルホナ)は彼に知らせたいと躍起になっていた。そして、アルダーニでの強奪を共に行ったヴェル(フェイ・マーセイ)とシンタ(ヴァラダ・セス)も、反乱軍の存在を知る者を消すため、つまりキャシアンを殺すために彼の帰りを待って、マーヴァの家を監視していた。

当のキャシアンはというと、ナーキーナ・ファイブという名の収容施設で強制労働をさせられていた。寝床と味のない食事と、消毒のようなシャワーときれいな囚人服を与えられ、1日12時間、ノルマを課せられながら何かを組み立てている。下手に反抗すると相当な痛みを伴いながら電撃で拘束されるということもあり、キャシアンは仕方なく、淡々と作業をこなしていた。