平山浩行、初参加の“昼顔ワールド”は「壮絶だなと思いました」

2017/06/04 08:00 配信

映画 インタビュー

6月10日(土)に公開される映画「昼顔」で、主人公・紗和(上戸彩)が身を寄せるレストランのオーナー・杉崎を演じる、平山浩行にインタビューを行った。

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平日昼間に夫以外の別の男性と恋に落ちる主婦のことを指す造語“平日昼顔妻”をテーマにした、道ならぬ恋に人生を狂わせた女性を描いた連続ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(2014年、フジテレビ系)の“その後”を描いた本作。

流行語大賞にノミネートされるなど、社会現象にまでなった話題作が、このたび待望のスクリーン進出を果たす。

そんな本作に、映画オリジナルのキャラクターとして登場するのが、平山演じる杉崎だ。ワケありな紗和に理解を示し、何かと気に掛けるのだが、自身も過去に人生観の変わる出来事があり…。

今回、平山に撮影の裏話や上戸との共演エピソード、“昼顔”についてのイメージなどを語ってもらった。

――映画から参加された感想はいかがでしょうか?

天候に悩まされたところもありましたが、無事に撮影を終えられて良かったです。

僕はウインドサーフィンを華麗にやらないといけなかったのですが、初めての経験だったので大変でした。その他にも今までにない役柄を演じられたなと思いました。

――とても自然に見えたのですが、ウインドサーフィンは初体験なのですね!

そうなんです。サーフィン自体は10代のころからやっていたのですが、ウインドサーフィンはまた別モノなので…。「平山さん、向こうから風がくるんで…」って感覚的に言われたのですが、「えっと…分かりません!(笑)」ってなって。でも、やっていくうちにどうにか立てるようになりまして、ホッとしました。

――先ほど今までにないキャラと仰っていましたが、杉崎はどういうキャラですか?

詳しくは言えませんが、過去のある出来事を引きずっている人です。陰のある役柄なので、ご覧になった方が、この人は何かを抱えているんじゃないかな、という感じで見てくださったらすごくうれしいです。

――紗和に対しての感情の変化は難しかったですか?

そうですね。僕の役も複雑でしたが、上戸さんも斎藤工くんも、そして伊藤歩さんも複雑ですし、みんな何かを抱えながら生きているという意味では、同じかなと思いました。

――「昼顔」に対するイメージってどうですか?

僕も当時ドラマを見ていましたが、とにかく世の中がざわめきましたよね。ある種すごくリアルだったし、誰しもそういうことが起こり得ることでしたから。

「私も!」って思って見ていた方もいらっしゃったんじゃないでしょうか。日常的なことというか、親近感を抱きながらご覧になった方が多かったと思うんです。誰もが紗和と北野(斎藤)のような境遇になる可能性があって、ある種リアルな感じがウケたのかなと思いました。

どこにでもいそうな男女が出会って許されない恋に落ちる、というところが共感されやすいんでしょうね。

――劇場版をご覧になって、印象はいかがですか?

同じシーンにいなかった皆さんを画面越しに拝見しまして、壮絶だなと思いました。ものすごかったです! 伊藤さんが演じる役もすごく怖いんですけど、気持ちは分からないでもないんですよね…。

まさか!という描写もありましたが、同時に乃里子(伊藤)の執念のようなものも感じました。紗和もまた北野先生と会ってしまって、でも、どうしたらいいか分からない…という。北野先生の焦り方もそうですし、一つ一つこだわりながら作られている作品だと思いました。