平山浩行、初参加の“昼顔ワールド”は「壮絶だなと思いました」

2017/06/04 08:00 配信

映画 インタビュー

映画「昼顔」にレストランオーナー・杉崎役で出演する平山浩行


――特に感情移入できるキャラクターはいましたか?

そうですね…何となく、自分が演じた杉崎のことは理解できるかなと思いました。バリバリ働いていたんだけど、何か大きな出来事があって、それを機に“脱サラ”して、本当に自分がやりたいことというか、のんびり暮らす生き方をするというのが、決断力があるなと思いましたし、実際こういう生き方もいいなと思いました。

それを選択することも勇気が必要だと思うんですよね…。人間味のある人だなと思いますし、杉崎を演じられて良かったなと思いました。

――レストランのシーンはとても活気に満ちあふれているように見えましたが、現場はどうでした?

本当に活気に満ちていましたよ。活気のある感じを出すという意味で、レストランに帰って来るタイミングとかも気を付けました、タイミングがちょっとでも狂うとやっぱり違いますしね。そこは気を付けて演じたところでもあるので、活気があるように見えて良かったなと思います。

――紗和を演じられた上戸さんの印象はいかがですか?

上戸さんは、北野先生に対して内に秘めた熱い思いがあるんですけど、それを我慢して押し殺しながら演じるというつらい役柄だったので、大変そうでした。それは見ているこちらにも伝わってきましたね。

――現場では作品のお話などされましたか?

作品に関してのお話はあまりしませんでしたが、現場がすごく寒かったんですよ。雨も降っていて、天候には悩まされた部分もあったので、演技の話というよりは暖をとりながらたわいないことをお話させていただきました。

現場に小さいバスタブがあったんです。そこに温かいお湯を入れていただいて、海から上がったらすぐそこに入れるようにしていただいたんです。

ある時、先に上戸さんが入られていて、僕はウエットスーツを着ていたから寒さは大丈夫だったんですけど、上戸さんが「一緒に入られますか?」って言ってくださって(笑)。

すごく狭い所だったので、こんなに狭い所に一緒に入っていいものなのかと悩んだんですけど、「どうぞどうぞ」と仰ってくださったので、入らせていただきました。

やっぱりギュウギュウでしたが(笑)。なかなかこういうシチュエーションはないので、面白いなと思いましたね。寒い時期ならではの出来事でした。

――では、上戸さんの相手役・斎藤さんと久々に共演された感想は?

以前、共演させていただいたときとはまた違った雰囲気でした。今回は生物を専門にする大学の非常勤講師を演じていらっしゃるのですが、本当に役によってコロッと違う人になれる方ですよね。真面目な感じに見えるのに、とても色気があると言いますか。今回はすごく不思議な魅力を感じる斎藤くんでした。