委員長が浩一に呆れて、満は浩一が死んだと言っているんだというと、満は淡々と死んでない、心臓が動いてないだけだと言う。委員長がそれは死んだということだと言っても、満は「死んでたら動いたりしゃべったりしないだろ」と認めない。深刻な雰囲気のシーンではないのだが、満が頑として浩一の死を認めないことが切ない。
橋本は浩一の体に触れて心臓が動いていないことを確かめたいという。浩一は「みっちゃん、いい?」と満に伺いを立てる。満はどうして自分にと言いながらも、触らせてやれよと承諾する。浩一の体を触ることを、満に承諾を得ようとするやり取りに思わず萌えてしまう。
橋本が恐る恐る触れると浩一の体はとても冷たく、委員長も浩一の心音がないことを確かめた。委員長は病院に行くことを勧めるが、満は浩一のことが明るみに出るリスクを避けたがった。そのために今までの生活を続けるためにクラスの生徒に浩一の状況を説明することを提案する。委員長と橋本は協力し、早速行動を開始した。
その間、満と浩一は二人きりになり、満は浩一の体の傷を確認しながら、体を拭いてやった。浩一の体は赤黒く内出血している箇所が多くあり、ゴシゴシと拭かず丁寧にタオルを当てる満の手付きはとても優しい。背中から胸、お腹、と労りながら拭いてやる様子にキュンキュンとしてしまう。浩一も満の優しさを感じているのか、拭いてやっている満の顔をしげしげと見ながら、ありがとうと感謝を述べる。
ちょっと照れながら満がいえいえと言い、浩一もクスッと笑う。浩一の体の傷が痛々しいのとは裏腹に、ほっこりと心温まるシーンとなっていた。
構成・文/牧島史佳
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)