スタッフに直撃!「全力!脱力タイムズ」、報道番組スタイルで“茶番コント”を延々繰り広げる!!

2017/06/03 09:00 配信

バラエティー

徹底した報道スタイルでキャスター・アリタ哲平が笑いを引き出す(C)フジテレビ

報道番組とコントを組み合わせた形式で、独自の笑いを追求する「全力!脱力タイムズ」(毎週金曜夜11.00-11.30、フジ系)。キャスター・アリタ哲平(有田哲平)を中心に、旬の話題を各界の有識者たちが解説。ゲスト芸人らがコメントしていくという体裁だが、話題は徐々に脱線、気付けば芸人は秘密の暴露を余儀なくされ、全力解説員は真面目キャラが崩壊しているのがお約束だ。総合演出の名城ラリータ氏は「予定調和にならぬよう、フリからボケまで、極力遠回りさせることに力を注いでいます。延々フッてフッて、忘れたころにボケるのがミソ(笑)」。

茶番感満載の“報道コント”!!


脱線に次ぐ脱線という手の込んだ“茶番劇”を展開しながらも、表向きはあくまで“報道番組”として進行。事前のリサーチも報道並みの姿勢で臨むのがモットーだ。「全ての企画は、『報道番組でやっても違和感のないこと』が基準です。ちゃんと僕らスタッフも事前にEU離脱問題や北朝鮮問題を勉強する時間をとっているんですよ。ヘタすりゃその時間が一番長いかも。しっかり作り込むことで、“茶番感”が増しますので、そのための前振りには相当力を入れています(笑)」(名城氏)。

裏台本でドッキリ!芸人を“素っ裸”に


“キャスター・アリタ”の徹底したボケにゲスト芸人はツッコまざるを得ない状況に。「本番では芸人の素の反応をもらうため、ニセ台本を渡すんです。でも最近はそれもお見通しで、『どうせこれ使わないんだろ』と、読んでる形跡もない(笑)。一方で彼らの周辺リサーチは徹底的に。以前はロンドンブーツ1号2号の田村淳さんの口説き文句や交際女性を調査。他のネタも番組で使えない内容は墓場まで持っていきます!」(名城氏)。

笑ってはいけないゲスト俳優!


ゲスト俳優らはしれっと茶番に参加しつつ、大抵は笑いをこらえるのに必死。「彼らには『報道番組のコメンテーター役を』とお願いしています。蒼井優さんや渡部篤郎さんら、“バラエティーの勘”がいい方だとアドリブで流れを作ってくれるのでありがたいです」(名城氏)。

滝沢カレン、疑惑の“白い粉”発言


「THE 美食遺産」などのVTRコーナーのナレーションも話題。滝沢カレンは誤読&特異な言語感覚で爆笑を誘い、ラッパー・ACEはフリースタイルラップを交え、ELT・伊藤一朗はギョーカイ用語を頻発。「内容が全然頭に入ってこない」と評判だ。「滝沢さんには、朗読部分は心を込めて丁寧にとお願いしてるだけで、演技指導はナシ。実況部分を含め一発録りです。実況は彼女のキラキラした言葉の世界を存分に生かすために始めました。塩のことを『いい意味で白い粉』なんて表現は、作家には書けない!」(名城氏)。

全力解説員は“劇団員級”の演技力!


各界の知識人が茶番に付き合い小芝居を見せるのも、番組の大きな魅力。「先生方は、ここでは“知識量の多い役者”的存在。下北沢辺りの小劇団にいそうなイメージで、皆さん覚悟を持って演じてくださってる。事前にオーディションじゃないですが、会話の肌感覚をつかむためお会いして、専門領域のネタ出しも頂いています。キレキャラの出口(保行)先生は最近では本当に俳優並みの域に達していて、2時間ドラマに出られそう! 落合陽一先生は発言内容が難し過ぎて逆におかしかったので、そのまま放送しました」(名城氏)。

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