清水尋也×磯村勇斗、学生時代の“スクールカースト”を振り返る「その上位も最下層も経験したことがある」

清水「多様性に関することを含めて、いろいろなメッセージが発信できたら」

清水尋也×磯村勇斗 撮影=booro/スタイリスト=Shohei Kashima(W)(清水)、笠井時夢(磯村)/ヘア&メーク=須賀元子(清水)、佐藤友勝(磯村)


――キャラクターのビジュアルはインパクトが大きいですが、物語として描かれるのは、普遍的な青春ドラマです。中には、“スクールカースト”の描写もありますが、お二人は学生時代に“スクールカースト”を感じることはありましたか?

磯村:僕の学生時代も、この「カメの甲羅はあばら骨」で描かれるほど大げさなものではなかったけれど、地味なスクールカーストはありましたね。それをピラミッド形で表現するなら、僕はその上位も最下層も経験したことがあるので、どちらの気持ちも分かります。

清水:僕もスクールカーストというのとは違うかもしれないけれど、昔から体が大きかったので、それだけで目立っていたんですよね。だから、生意気に思われたのか、ないがしろにされたこともあります。でも今考えると、自分の体のデカさを自分で理解していなかったというか。周りからすると、それだけで怖いと思わせていたところもあったのかなと。

磯村:本当はカーストなんて関係なく、自分は自分、人は人と思えたら、一番なんだと思うけどね。

清水:確かに。周りよりも大人になって気にしないのが一番なのかも。でも、それができない子もいると思うので、そういった意味でも、多様性に関することを含めて、この作品を通して、いろいろなメッセージが発信できたらいいなと思っています。

◆取材・文=馬場英美

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