“三男の母”役・柴田理恵「『ひよっこ』は現代日本史のようなドラマ」

2017/06/02 15:52 配信

ドラマ

茨城・筑波大学で「ひよっこ」のキャンパストークショーが行われた(C)NHK

有村架純が主演を務め、好評放送中の連続テレビ小説「ひよっこ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15NHK総合ほか)。

ヒロイン・みね子(有村)の出身地であり、舞台の1つとなっている茨城の筑波大学筑波キャンパス春日講堂で、「連続テレビ小説 ひよっこ キャンパストークショー in 筑波大学」が開催され、みね子の親友である角谷三男(泉澤祐希)の母親・きよ役の柴田理恵と、本作の制作統括を務める菓子浩氏が登壇した。

トークショーは、柴田演じるきよの登場シーンの導入から、柴田の足跡を紹介。幼少期から女学生時代を経て、WAHAHA本舗の立ち上げまで、柴田の写真をたどっての紹介では学生たちからは時折大きな歓声が上がった。

出身の富山から東京へ出て行く直接的なきっかけとなったのは、「高校3年生のときに、(ひよっこにも今後出演することが発表された)白石加代子さんを見て、本当にすてきだと思い、憧れだった。(私も)絶対に東京に出て芝居をやりたい」と思ったんだそう。

そしてドラマ制作の舞台裏についてもトークが展開した。

奥茨城村での聖火リレーの場面を例に挙げ、「場所の許諾、当時の資料集め、トーチの準備、音合わせなど、演出・美術・技術・編集など200人ものスタッフが動いている」と菓子氏が明かせば、柴田も「そのスタッフたちが、1つのことに本当に集中してやっている。その場面を面白くするために全員が集中している」と、ドラマを支える“裏方”に対して敬意を払った。

また、柴田からは「それぞれの年代の立場で楽しめる、現代日本史のようなドラマ」と本作の魅力をアピールし、菓子氏は「(大学生)皆さんにもなじみのある若いキャストも登場する。柴田さん含め、奥茨城で出演するキャストも途切れることなく続いていく」と、今後の視聴を呼び掛けた。

さらに、講義の終盤には、学生からの質問コーナーも。

学生からの「私は役者も制作側も興味がある。柴田さんは舞台と映像のどちらが好きか?」という質問に、柴田は「生で自分が演じたことに対し、客から生で反応が返ってくるので、舞台が好き。(学生は)まだ時間があるのだから、やりたいことを全てやった方がいい」と回答し、学生たちにエールを送った。

「新しいドラマや、新しい役にチャレンジするときに大事にしていることは?」という質問に対しては、「こうやったらウケるかな、と考えて作るとうまくいかないことが多い。自分が自分なりに面白いと思うことをやるといい」(菓子氏)

「挑戦するということは、面白いからやるということ。どう面白がるのか、どこを楽しむのか、が一番大事」(柴田)と、それぞれの視点で答えた。

なお、この講義の模様の一部は、6月中旬の「茨城ニュース いば6」(毎週月~金曜夜6:10-7:00NHK総合※茨城県域)にて放送予定だ。

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