ーー収録に参加されてみて、共演者の印象や現場の雰囲気はいかがですか?
実生活で僕は男の子の父なんですが、娘さんを持つパパ友達の気持ちをこの現場で疑似体験しましたね。娘ってこんな感じか! とわかったので、娘さんのかわいさに気苦労が絶えないパパ友と東京で飲みました(笑)。
そんな娘・舞を演じるヒロインの福原遥さんは、すごく透明感がある方。常に水や空気のように自然で柔らかくてみずみずしくて、共演が楽しいです。2022年4月期にNHKで放送した「正直不動産」でも共演しているのですが、実はその撮影中に「舞いあがれ!」の台本をいただいていたんですよ。だから、「正直不動産」では敵対関係にありながらもすでにかわいい娘のようで…面白い体験をさせていただきました(笑)。
妻・めぐみ役の永作博美さんとは、20年ぶりくらいの共演です。ご結婚されてお子さんも産んでいて、親として経験しているものが共通するから非常にやりやすいですね。大阪ことばはただの記号じゃなく、大阪の人の優しさや人懐っこさ、人との距離感などを含んで成立しているものだと気づきました。すごくチャーミングだし、正直で、救ってくれる感じもある。東京にはない温かさに、心打たれています。
ーー放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします。
全編通してすべて見どころです! と言うと困るかもしれませんけど(笑)、うつむくことや、足元を見たり、ガッカリすることばかりの時代に「舞いあがれ!」というタイトルがいいですよね。空を仰ぐことをちょっと忘れていたからこそのタイトルだと思います。うまくいくこともいかないこともあるけど、すごくいいドラマに仕上がっていると思うので、隅から隅までご覧ください。登場人物の若者たちもさわやかで、とても気持ちのいい時間が流れるんじゃないかなと思います。