歌うまライバーセレン、ライブ配信は「幸せを共有できる場所」、ありのままを配信して取り戻した“私”

2022/11/11 18:00 配信

芸能一般 インタビュー

ライバー・セレン(C)17LIVE

エンタメが多様化し、タレント・インフルエンサーのボーダレス化が進んでいる。ライブ配信からモデルや歌手などが生まれ、ファンビジネスは芸能人のものだけではなくなってきた。そこで、ライブ配信をエンタメのトレンドとして捉えた、注目のライバーを紹介する。今回は、ライブ配信アプリ「17LIVE」で歌うまイチナナライバーとして活躍しているセレン。過去にはカラオケバトル、のど自慢大会で優勝するほどの実力者であり、2018年に開催されたカラオケ世界大会では日本代表にも選出されている。以前は、芸能事務所にも所属していて人気バラエティー番組にも出演。“歌うま”や“カラオケ”は今は地上波番組でも人気のコンテンツとなっている。そんな中、セレンにライブ配信の価値をどこに感じているのか尋ねると、「リスナーさんと幸せを共有できる場所」と話し、音楽を始めた原点を聞くと「血縁関係はないのですが、父親が歌手を目指していた」と、ありのままを語ってくれた。

カラオケ世界大会2018をきっかけにテレビ出演が増えるもコロナ禍に突入


――はじめに、普段どのような配信をされているのか教えてください。

普段は歌をメインで配信をしていて、たまにエレクトーン演奏などをして歌ったりもしています。あとは、地元の秋田に帰った時に、ディナーショーに呼んでもらう機会があるので、その様子も配信しています。

――カラオケ世界大会2018では日本代表に選ばれたとお聞きしました。

カラオケ世界大会の日本の代表を決める大会が2012年から始まっていて、実は、最初の大会にも出場していました。2012年の大会では優勝できなくて、でも、リベンジしたいという思いが強かったので、2013年、2014年と続けて応募したんですがダメでして…。2015年も応募しようと思ったのですが、喉にポリープができてしまったので断念しました。

それで、2017年に久々に応募してみようと思って、応募したらファイナリストまで残ることはできたんですが、優勝者の名前には呼ばれませんでした。でも、審査員の中で1位と私の評価が僅差だったので、この年だけ翌年の最終審査までのシード権をもらうことができました(大会としてもシード権はこの年のみ)。この1年頑張ろうと思って頑張った結果2018年には日本代表を勝ち取ることができました。これでダメなら歌やめようと思っていました(笑)。

――人前で歌を歌うようになったきっかけは?

父親が昔歌手を目指していたのでその姿を見て影響を受けたのかもしれないです。小学校4年生の時に、秋田県内で活動するアーティストのバックコーラスを担当するオーディションに小学4年生部門で、50人のうちの2人に選ばれました。その後、高校2年生の時にNHKのど自慢大会に出場して、優勝してからずっと歌い続けています。

――17LIVEを始めようと思ったきっかけはなんでしょうか?

2018年カラオケの世界大会に日本代表としてフィンランドに行かせていただいたことがきっかけで、翌年、テレビ東京さんの「カラオケバトル」出演のお話をいただきました。優勝はできなかったんですが、半年後、2回目出演した時には、優勝することができて、そこから、IVSテレビ系列で事務所を作るので、そこに所属しないかっていうオファーをいただきました。

所属してから、ネプリーグ、キスマイブサイクなどに出演したりしていたんですが、コロナ禍に入ってしまって…。ありがたいことに他のテレビ局の方々からも、テレビ出演のお話をいただいてはいたんですが、全部無くなってしまいまして。そこで、何かできることないか探していた時に、InstagramのDMで今所属している事務所の方から連絡がきまして、「17LIVE」を勧めてもらいました。ライブ配信をやるのは初めてだったのですが、直感でやるって決めました。

ライブ配信で見つけたありのままの“私”

――ライブ配信を始めたことにより変化はありましたか?

今まで舞台に上がって人前で話すことが苦手だったんですよ。緊張してしまって、歌詞を間違えたらどうしようとか、考えすぎてしまってあまり上手くできなかったんです。でも、「17LIVE」で(リスナーさんと)話す機会が増えて、ディナーショーの時とかで、少しお話する時に、(以前より)できるようになっていることに自分でもびっくりしました。

ライブ配信を行うようになって、自分を見つめ直す良い機会になったんです。配信を始めてから、自分のことをより好きになれたし、ありのままの私をライブ配信で見せれば良いんだなって思えるようになりました。