赤楚衛二“貴司”「もう限界」舞の青春の裏で静かに進行していたサイドストーリー<舞いあがれ!>

2022/11/15 11:48 配信

ドラマ レビュー

【先行カット】貴司(赤楚衛二)の居場所が判明!「舞いあがれ!」第33回より (C)NHK


舞が記録飛行を終え、“パイロットになりたい”という夢と真剣に向き合い始めた第29回では、舞の新しい夢を聞き、「舞ちゃん、ホンマの自分を見つけたんやな。羨ましいわ」と意味深な発言も。

舞が航空学校の受験勉強を始めるため「なにわバードマン」に休部を申し出た第30回では、貴司の心のよりどころであった古本屋「デラシネ」も閉店することに。貴司は、店主の八木(又吉直樹)に「今、この店までなくなってしもたら、僕どないしたらええん」と弱音を吐き、八木に「短歌にしてみ」と提案されていたのだった。

貴司が「見たかった景色」とは


舞の大学生活の裏で、少しずつ描かれていた貴司のSOS。それが“失踪”として顕在化し、舞は初めて「私、何も知らんかったんやない。貴司くん、なんか変やなって心のどっかで気ぃついてた。せやのに自分のことで頭がいっぱいで」と思い当たった。舞と同じように、視聴者からも失踪した貴司を心配する声が続出し、Twitterでは第32回の放送後「貴司くん」がトレンドトップ10入りした。

貴司が抱える苦しみについて、貴司役の赤楚はインタビューで「周囲に合わせることができて、心がきれいすぎる。だからこそ、苦しくて生きづらい」と分析する。その貴司は、五島に「見たかった景色があんねん」という。幼い舞の心を成長させた五島列島の雄大な自然が、居場所をなくしてしまった貴司のことも救ってくれるだろうか。

11月16日(水)は第33回を放送する。五島列島に到着した舞と久留美は、貴司が手にしていた絵はがきの写真を手掛かりに、灯台の下で貴司を見つける。貴司は、2人に自分の心のうちを素直に打ち明ける。