“完璧な肉体”作り上げるクリス・へムズワース、下積みを経て人生を変えた“雷神ソー”との出会い

2022/11/16 19:10 配信

芸能一般 コラム

「リミットレス with クリス・ヘムズワース」は、11月16日(水)よりディズニープラスで独占配信開始(C)2022 National Geographic Partners, LLC.

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の「アベンジャーズ」シリーズや「ソー」シリーズで“雷神ソー”を演じるクリス・ヘムズワース。同シリーズではソーとして見事な筋肉美を披露しているクリスが、肉体と精神を限界まで追い込み人間に秘められた可能性を探求するナショナルジオグラフィックのドキュメンタリーシリーズ「リミットレス with クリス・ヘムズワース」(11月16日よりディズニープラスにて独占配信)に、役ではなくクリス本人として出演。世界的な人気俳優となったクリスの軌跡を振り返る。

“長者番付”常連のクリスにも下積み時代が


屈強な雷神ソーとして完璧な肉体を作り上げてきたクリス。ソーのための過酷なトレーニングと食事で、体重を約10kg増やしたかと思えば、F1レーサーを演じた映画「ラッシュ/プライドと友情」(2013年)や名匠ロン・ハワード監督が描いた「白鯨との闘い」(2015年)では、役づくりのために10kg以上も減量。自在に肉体を操るために強度の高いトレーニングに取り組み、常に健康維持を心掛けてきたクリスも30代後半になって老化を感じ始めたという。そのため、より長く、より上質に生きるための方法を知りたいと思ったのをきっかけに、本作への参加を決意したそう。

いまや誰もが知るハリウッドスターのクリスだが、俳優デビューしたのは地元・オーストラリア。兄のルーク、弟のリアムは俳優としてレギュラー番組を獲得していく中で、クリスは一番出演作が少なかった。しかし、2004年にシドニーが舞台のソープオペラ(ロングランのメロドラマ)「ホーム&アウェイ」にレギュラー出演が決定し、2007年までキム・ハイド役を好演。これが高く評価され、オーストラリアのテレビ界最高峰のロギー賞で人気新人俳優賞を受賞した。

その評判がアメリカまで届いていたかは不明だが、2009年にはJ・J・エイブラムスが監督したハリウッド映画「スター・トレック」に主人公の父親役で抜てき。大作でハリウッドデビューを果たすが、しばらくの間はオーディションに受からず、帰国することも考えたという。しかし、ある役をつかんだことをきっかけにスターダムにのし上がっていく。

クリスの人生を変えた“雷神ソー”との出会い

「ソー:ラブ&サンダー」のオフショット※画像はクリス・ヘムズワース公式Instagram(chrishemsworth)より


2011年、舞台俳優として波に乗っていたトム・ヒドルストンと“兄弟役”で共演したマーベル映画「マイティ・ソー」で演じた豪快な雷神ソー役がハマり、人気が爆発。翌年の2012年には「アベンジャーズ」が誕生し、2013年には「ソー」シリーズ第2弾の「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」が公開。2015年には「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」、2017年は「マイティ・ソー バトルロイヤル」、2018年「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、2019年「アベンジャーズ/エンドゲーム」、そして2022年には新作「ソー:ラブ&サンダー」とマーベル作品だけでも毎年のように公開。

その合間を縫うように、おとぎ話由来の「スノーホワイト」シリーズや2018年の「ホテル・エルロワイヤル」、2019年「メン・イン・ブラック:インターナショナル」など、数多くの大作に主要キャストとして出演。「フォーブス」誌が選ぶ「最も稼いだ男優」のベスト5にこれまで何度もランクインしているが、それも納得だ。